ミシュランPRO3 Race 半年使用レポート(^^)
かっこいいグラフィックもお気に入りです♪
RICOH Caplio GX100左足の手術を来週に控え,しばらくは「自転車に乗る」ネタの方はお休みになりそうですが,そのぶん,パーツやメンテナンスネタを増やしていきたいと思っています。
で,過去記事を見てみると,「使い込んだらレポートしま~す♪」と言ったままになっている記事が多数あることに気が付きます。口約束を守らないのは仕事だけにして(それもまずいが),ここ数ヶ月で紹介した物品について,その後の使用感をレポートしてみます。
さっそく,4月に交換したミシュランPRO3の使用レポートをまとめてみました。
ご存じかと思いますが,おいらはふつうのサラリーマンであって,毎週末にちょいちょい乗るだけの素人に毛が生えた程度のライダーです。
なので,あるタイヤを取り上げて,グリップがどう,直進性がどう,という絶対的な評価を出すことはまず無理です。そんな高度なライディングをしていないからです・・・。
そこで,過去に使ったほかのタイヤとの相対比較でレポートをしてみたいと思います。これなら,なんとかなるような気がします(^^)
比較対象
LGS RHC号では今までに5種類のタイヤを使っています。
完成車として最初に付いてきたRE-FUSE2をはじめとして,使った順にこんなタイヤを試してきました。
- MAXISS RE-FUSE2
- Vittoria Topazzio Pro
- Vittoria OPEN CORSA EVO CX
- Panaracer Extreme EVO3 Protex
- Michelin PRO3 Race
このうち,RE-FUSE2とTopazzio PROについては使用期間がとても短かったので対象外とし,OPEN CORSA EVO CX(以下,Vittoria)とExtreme EVO3 Protex(以下,Panaracer)と比較する形で,ミシュランPRO3(以下,PRO3)の使用感をレポートしてみたいと思います。
で,どんな感じですか,PRO3は?
結論から先に言ってしまうと,PRO3については,ものすご~く気に入っています。まだ半年,1500kmしか乗っていませんが,まったく不満な点がありません。さすがにベストセラー,ヒルクライムレースでも多くの人が使っている人気タイヤだけのことはあります。
具体的にどんな感じかというと,,,,
お尻に優しい空気圧
PRO3(というかミシュランのタイヤ全般)の推奨空気圧は体重チャートで割り出すのですが,かなり低めの値になっています。
おいらの体重(55kg)だと,なんと6.5bar。恐るべき(?)低圧ぶりです。
ミシュランのサイトから失敬体重55kgのおいらだと,なんと6.5bar程度。Vittoriaでは10.5barくらいで乗っていたので,もの凄い固さの差です。
おかげで,お尻への衝撃度合いもかなり優しくなっています。もともと尻の痛みは少ない方ですが,それでも100kmを越えるツーリングになると,だんだん痛くなってきます。以前のPanaracerやVittoriaのときは,100kmを越えるとしんどくなってきたのですが,PRO3は全然心配いりません。100kmでも200kmでもどんとこい!です。(尻の痛みについてです。200kmも体力がもちません・・・)
また,パンクした場合(幸いPRO3ではまだ無いですが),小さなポンプで入れる苦労も,空気圧が低いおかげで少なくてすみそうです(^^)
転がり感(抵抗)
全然問題ありません。
この前に使っていたPanaracerはトレッド面が三角形だったこともあって非常に転がり抵抗が小さかったですが,すぐに磨耗してふつうのタイヤになってしまいました。
左がPRO3。右はPanaracerで,いずれも新品時。Panaracerが極端に尖っていることが分かります。
どっちも,RICOH Caplio GX100PRO3は,特筆するほど軽いわけではありませんが,ふつうに軽い,という感じです。見た目は結構丸っこいし,センター部はグリップ力がある柔らかいゴムになっていますが,それでも「重い」ということは全然ありません。この辺は,Vittoriaと同じ感じです。
グリップ力
とってもいいです(^^)
もともと丸っこい形状と,低い空気圧で接地面積が多いと思われます。また,センター部分のゴムはだいぶ柔らかい感じで,摩擦係数も大きいのでは?という気がします。
おいらは坂を上るのが大好きですが,下りはかなり苦手です。コーナーのたびに相当ブレーキングしてゆっくり曲がっていきます。Vittoriaの時は購入後しばらくはワックス(?)のせいか,かなり滑りやすくなっていました。Panaracerはそんなことはありませんでしたが,2回ほど,パニックブレーキで滑っています(危ないな・・・)。
で,PRO3。最初から今に至るまで,一度も滑ったことがありません。かなりグリップ力は高いと信頼しています。
耐パンク性能
4月に乗り始めて約1500km。未だに一度もパンクしていません。
が,これはタイヤの性能,というよりも,おいら自身が以前より気をつけて走っているから,と自負しております(^^)v
Vittoriaでは段差を踏むなどして2回,Panaracerは水たまりに落ちていた金属を踏んで1回パンクしています。いずれも,タイヤの性能うんぬん以前に,ライダーであるおいらが気をつければ十分回避できたはずのパンクです。
PRO3はセンター部分のグリップ力が比較的あるせいか,砂粒なんかを踏むと,割と長時間くっつきっぱなしで回り続けています。こんな時(異物を踏んだとき)は,森師匠の教えに従って,さっとグローブで拭ってやるのがパンクしないコツです。
そもそも異物を踏むなよ,という意見も聞こえてきますが,いずれにせよ,PRO3は耐パンク性能についても,今まで使った2つのタイヤと比べても,遜色無いレベルだと思います。
重量
普段,おいらは特に急加速なんかをやるわけではないので,タイヤの重さについてはそんなに気にしていません。
ただ,富士ヒルクライムの時は,緩斜面が現れるたびに急加速を繰り返す作戦で望みました。結果として,目標(90分)を切ることができて良かったのですが,ひょっとしたら,PRO3 Lightならもっと速かったかも? ブロンズどころか,シルバーリングとれたかも! とアホな妄想に浸っております。
最軽量のPRO3 Lightもいいですが,こんな無謀な夢に浸ることができる,PRO3 Raceも十分おすすめです♪
耐久性
走行1500kmですが,極端に摩耗したという感じはありません。まぁ,もともと丸っこい形状をしているので,よーく見れば,やっぱりリアタイヤの方が少し扁平になっているのが分かります。
フロントタイヤ。丸いままです♪
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8こちらはリアタイヤ。すこし扁平になってきているのが分かります。そろそろローテーションかな?
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8しかし,それ以上に気になるのが,トレッド面のあちこちに見られる「ヒビ」です。なんか,化学的に劣化しているように見えないこともありません。
水に濡らしておいて直射日光を浴びさせる,といった過酷な使い方をしたわけではないのですが,それでも,随所にヒビが見られるのがちょいと気になります。
トレッド面に見られる「ヒビ」。大丈夫なんでしょうか? ちょいと心配・・・。
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8特に問題はないとは思うのですが,ちょいと心配です。まぁ,タイヤの構造体は表面のゴムとは無関係ですから,いきなりバーストということはありえないと思います。が,この,「いかにも劣化しています」という表面模様は精神衛生上よろしくないなぁ~。
まとめ
以上の検証(というほどではないけど)をまとめると,こんな感じになります。
評価項目 | Vittoria OPEN CORSA EVO CX | Panaracer Extreme EVO3 Protex | Michelin PRO3 Race |
---|---|---|---|
推奨空気圧 | 8~10bar | 7~10.5bar | 6.5bar |
おしりへの優しさ | ○ | △ | ◎ |
転がり抵抗 | ○ | ◎ | ○ |
グリップ力 | ○ | ○ | ◎ |
耐パンク性能 | △ | ○ | ○ |
重量 | ○ | ○ | ○ |
耐久性 | ◎ | × | ○ |
見た目 | ◎ | × | ◎ |
「今使っているから」という心理的バイアスもなきにしもあらずですが,それでも,全般的に「とても信頼できるタイヤ」という感想を持っています。
また,おまけポイント(こっちがメインかも?)として,見た目がかなりかっこいいところも気にいっています。初めてのカラータイヤということで心配でしたが,EASTONの赤いグラフィックと相性もよく,交換前よりだいぶかっこよくなった気がします(^^)
PRO3使用前。恣意的にダメ写真を使っている気もするが・・・。
RICOH Caplio GX100PRO3使用後。 超かっこい~(笑)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8退院して,リハビリしながらでも走り出せるようになったら,まずは前後タイヤのローテーションを実施し,もう1000kmくらいは使ってあげたいな,と思っています♪
おしまい。
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