明るいライトで走ろう!(Crops Antarex X10cs編)
CropsのAntarex X10cs。すっきりしたデザインが魅力です。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D先日の富士山ヒルクライム初チャレンジの時の反省点として,「小さなLEDライトで夜間走行するのは危険」というのがありました。
それから半月。ようやく,抜本的な対策(?)を実施することができました。今まで使っていた小出力LEDライトよりも,20倍以上も明るい1W級LEDライトを導入してみました。
次期主力ライト選考基準(おーばー?)
普段,都市部(一応,藤沢も都市として...)を走っている時は,街頭や車のライトで照らされており,自転車ライトは前照灯というよりも,自分の存在をアピールする「マーカー」程度でなんとかなってしまいます(本当は道路交通法的にはダメなのかもしれません。どうなんだろ?)
しかし,街頭が無い郊外の道を走るには,やっぱり,前照灯が必要です。真っ暗な道で,自分の存在をアピールしながら側溝に落っこちてしまったのでは意味がありませんので,今まで使っていた各種ライトよりも,もっとも~っと明るいライトを購入することにしました。
選ぶ条件は,
- 最低でも1W級のLEDであること
- どんなにレンズやミラーを工夫しても,もともとのLEDの出力が小さければ,明るさにも限度があります。ネットで色々調べると,だいたい1Wもあれば前照灯しての明るさは確保できるようなので,最低条件は「1W以上」としました。
- 簡単に着脱できること
- 普段,ライトを使う時間に走ることが多いLGS SIX号は屋外保管です(すまんのぅ...)。ライトは外して家に持ち込みますので,着脱は簡単な方が助かります。となると,その都度バンドで固定するタイプや,バッテリー別置タイプ(←Antarex X25とか悩んだんですが...)なんかは選外になります。
- なるべくコンパクトなこと
- LGS SIX号やLGS RHC号のハンドル部分は,メーター類がひしめき合い,あんまりスペースがありません。また,出先で駐輪するときには盗難防止でライトは持ち歩きますが,あんまりデカイのも困りものです。
- お安いこと(^^)
- もし,おいらがツーキニストで,毎日20km以上も夜間走行しているのであれば,迷わず,1~2万円クラスの,超明るいライト(CATEYE HL-EL600RCやAntarex X25,knog Gator305など)にするのですが,全然そうじゃないので,出してもせいぜい5,000円。できれば,3,000円くらいでなんとかしたいところです。
以上の,厳しい選考基準(?)に合格したのが,
という,ともに1W級のLEDライト2つ。
どっちにするかで迷ったのですが,結局,ユウキチ君用とおいら用で,両方買ってみました。で,今回はX10csの方のご紹介。
おいら用 Crops 『Antarex X10cs』
見た通り,非常にコンパクトなデザインで,これが購入の決め手になりました。以前から使っている,CATEYEの『HL-120』と比べても,ほとんど同じ大きさです。それでいて,明るさは20倍くらいあるらしいので,技術の進歩に驚きます。
はっきりとは分からないのですが,おそらくは『Antarex X10』という機種の後継だと思われます。X10の対応ハンドル径は22~28mmで,31.8mmのLGS RHC号には取り付けられなかったのですが,X10csになって,16~40mmと,ほとんどのハンドルに取り付けられるようになりました。
X10の方は旧機種ということもあり3,000円台で売られていますが,X10csの方は5,000~6,000円くらいが相場のようです(おいらは,ナチュラムで5,220円でした)。ハンドルが細い方は,X10でも良いのかもしれません。
主な緒元はこんな感じです。
項目 | 内容 |
---|---|
光源 | Luxeon社製1W LED |
電源 | 単4電池×3 |
取付方法 | 専用台座にワンタッチ着脱 (対応ハンドル径は16~40mm) |
連続点灯時間 | 20時間 |
点滅時間 | 80時間 |
重量 | 52g(本体のみ) |
光のパターンの方は,特に集約型でも拡散型でもなく,普通の懐中電灯(?)のように自然な丸い照らしかたです。自宅の天井(3.3m)に照らしてみた結果は,こんな感じです。
実際に夜間走行をしてみると,今までとは全然違う明るさにビックリです。ちゃんと数m先の路面を照らし出してくれるので,路肩の段差や蓋を簡単に見分けることができます。
ただ,驚くほど明るいか?というと,正直言ってそれほどではなく,「ようやく前照灯と名乗っても良いかも」というレベルの感じです。感覚的には,一緒に購入したHL-EL-520の半分くらいの明るさの気がします。都市部は問題有りませんが,郊外では,例えば35km/hなんていう高速で走るのには,ちょっと危ない気がします。
上記は,電源としてeneloop(ニッケル水素充電池)を使っていたときの状態です。ひでさんのご指摘により,アルカリ電池に交換してみたところ,格段に明るくなりました。HL-EL-520と比べても遜色ない明るさです。むしろ,光のパターンにムラが無い分,X10csの方が使いやすい気がします。
下の写真は,左側がeneloop,右側がアルカリ電池での明るさ比較です。(上の写真とは別の日なので撮影条件は異なります)
eneloopの公称電圧は1.2V(実測1.3Vくらい),一方,アルカリ電池は1.5V(実測1.6Vくらい)です。LEDの明るさはほとんど電圧で決まるので,これでは勝負になりません。eneloopは経済的ではありますが,より明るさを求めるときは,アルカリ電池の使用をオススメします~。
本記事全般で,「猛烈に明るい♪」的な書き方になっていますが,あくまでも「当時のおいらの認識レベル」でのお話です。この後,HL-EL520や530,antarex SX7と買い増ししましたが,全部X10csより明るいライトです。さらに,2014年2月にはGENTOSの「閃355」を購入するに至り,ライトの明るさについての認識が変わりました。
ミニバイクのライトと同じくらいのパワーがある「閃355」に比べてしまうと,X10csは蝋燭のような明るさに感じてしまいます。それでも,巷にあふれる,光るだけのライトに比べれば断然明るいのですが・・・。
2014年のおいらとしては,コストパフォーマンスも考えれば,X10csではなく,antarex SX7や「閃355」をオススメします~(^^)
まれに歩道を走るとき(法で認められている歩道しか走りませんが)には,かなり手前から歩道を照らしてくれるので,歩行者の方も気が付いて避けてくれます。ママチャリに付いているダイナモ式のライトに比べても,強く,白い光のLEDライトはかなり目立ち,自動車にも歩行者にもアピール度がとても高いです。
逆に,小さなLEDライトとは比較にならないくらい明るいので,光軸を気持ち下向きにしておかないと,対向車や歩行者の方に迷惑になるかもしれませんので注意が必要です。
一般的な小型LEDライトだと,1,500~3,000円くらいかと思います。それらに比べて,お値段は2倍以上しますが,この明るさを体験してしまうと,とても,小さなライトで夜間走行する気になれなくなります。
ただ,knogの1LEDみたいに,自分の被視認性を上げることに特化したライトは,それなりに有意義だと思います。しばらくは,連続点灯モードのX10csで前方を照らし,点滅モードの1LED(またはToad)で被視認性を上げて,夜間走行の安全性確保に取り組む所存であります。
※次回は,ユウキチ君用に買ったCATEYE HL-EL520を紹介します。お楽しみに~(こちらです)
■Crops Antarex X10csのまとめ
- コレに決めた理由
- コンパクトなデザインと防水性,それと「1Wでも十分明るいよ」という評判で,これにしてみました。
- 気に入ったところ
- 評判通り,必要十分な明るさでした。また,とってもコンパクトで持ち歩きにも困りません。ボタン操作もやりやすくて◎です。
- イマイチなところ
- しょうがないのですが,eneloopで使うとかなり暗くなってしまいます(それでも小型ライトに比べれば何倍も明るいですが...)。また,ブラケットは対応幅が広いのですが,取付がちょいと面倒くさいです。CATEYEのFlexTightみたいに簡単にできないのかな...?
- 【2008.09.03 追記】
- ひでさんのご指摘により,eneloopではなくアルカリ電池を使ってみたら,格段に明るくなりました。そのため,文中の記述を一部見直しました。
- 【2008.09.08 追記】
- 点灯しているときの,横から見た状態の写真を追加しました。
- 【2014.02.28追記】
- よりパワフルな,GENTOS 「閃355」を購入したため,コスト・明るさについての基準が変わってしまったので,修正しました。もはや,X10csは「明るい~♪」というライトではなくなってしまいました。
- ■「ライト」カテゴリー内の前後記事
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