明るくて安いライトを!(crops antarex SX7)
右がantarex SX7(1500円),左がHL-EL520(4000円)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8以前,「明るいライトで走ろう!」というタイトルで,CATEYEのHL-EL520やcropsのantarex X10csなどの,1~3WクラスのLEDライトの紹介をしました。
これらのライトは1000~2000円程度で売られている簡易なライトと同じようなサイズなのに,桁違いに明るくて夜間走行時には頼りがいのあるライトです。
唯一の欠点は3000~5000円くらいという高めのお値段ですが,Shiro家ではおいら以外にもツマや子供たちも明るいライトを熱望(ってほどでは・・・?)しています。
5000円のライトを何個も買えるほど余裕がないShiro家。さらに,アベノミクスのせいで(?)必殺Wiggle攻撃が使えなくなったShiro家では,「明るく」「安い」ライトという背反する2つのニーズを満たすことができるのでしょうか・・・?
格安・大光量ライト,crops antarex SX7発見!
しばらく自転車雑誌を読んでいないせいで最新のライト用品に関する知識はほとんど無いので,CATEYEやknog,LEZYNEなどの自転車ライト業界の大手メーカーのサイトを色々調べてみました。
一昔前と違って,各社とも全焼等前照灯の条件を満たす,明るいLEDライトがラインナップされています。
明るさの単位は,カンデラ(cd,光度),ルーメン(lm,光束),ルクス(lx,照度)ワット(w,消費電力?)など色々あってチンプンカンプンですが,街中を走るのであれば,なんとなく,1000cd,30lm,1Wくらいあればいいのかな?と思っています。
しかし,このくらいの明るさのライトになるとどれも高くて,だいたい5,000円~10,000円の間に存在している模様です。
- CATEYE HL-EL540(4000cd,5000円)
- knog BOOMER BATTERY FRONT(1W,3000円)
- LEZYNE POWER DRIVE(400lm,10000円)
- TOPEAK WhiteLite HP 1W-AA(1000cd,90lm,5000円)
こんなお値段のライトを3つも買うとなると,かなりの出費。
失意のどん底で(いつものオーバーだ)各社のページをぶらぶらしているうちに,cropsのサイトに愛用のantarexブランドのライトがリストアップされているのを発見。
その中の『antarex SX7』というモデルに目が行きました。
こいつは1,500円というお値段ながら,1000cd(カンデラ)という十分な明るさを確保している模様。また,どうせ子供たちは屋外で付けっぱなし保管でしょうから,防水(生活防水)という点も気に入りました。
現在,Shiro家で使っている比較的明るいライトである,CATEYE HL-EL520,antarex X10cs,さらにCATEYEの最新モデルHL-EL540(エコノムフォース)と比較すると以下のようになります。
モデル | crops antarex SX7 | crops antarex X10cs | CATEYE HL-EL520 | CATEYE HL-EL540 |
---|---|---|---|---|
明るさ(W) | 不明 | 1W | 1W | 不明 |
明るさ(cd) | 1000cd | 不明 | 1500cd | 4000cd |
明るさ(lm) | 36lm | 不明 | 不明 | 不明 |
電源 | 単3×3本 | 単4×3本 | 単3×4本 | 単3×4本 |
点灯時間 | 120時間 | 20時間 | 60時間 | Hi 2 Lo 9時間 |
点滅時間 | 350時間 | 80時間 | 120時間 | 30時間 |
重量 | 108g | 125g | 180g | 227g |
防水 | 生活防水 | 生活防水 | 非防水 | 非防水 |
お値段 | 1500円 | 5000円 | 4000円 | 6000円 |
表のとおり,SX7のずば抜けた安さが光ります(ライトだけに♪)
また,点灯時間もアホみたいに長い上,重量もかなり軽くなっています。
こんなに安くて大丈夫なのかな・・・?
SX7登場!
なんか,ロータリーエンジンでも積んでそうな名前ですが,普通のライトです。
HL-EL520と大体似たような大きさ(少しだけ全長が短い)ですが,寸詰まりな分だけ,ゴロンとした印象です。
左のHL-520に比べて,右のSX7は寸詰まり,ゴロンとしたデザインです。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8特に工夫もなく(?),3本の単3電池が俵積み。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.83つのLEDを内蔵し,3つのレンズがデメキンのように出っ張っています。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8ボタンを押すと,点滅→点灯→消灯です。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
点灯の様子
antarex SX7点灯の様子を,今までの主力ライト,HL-EL520と比較してみました。
以下,夜道で露出条件を合わせて撮影しました。
前方の照射能力
自転車(LGS SIX号)のハンドルバーにくっつけて,真っ暗に近い夜道を照らしてみました。
■無灯火状態
無灯火状態。
SONY NEX-5N + E18-55mm
■crops antarex SX7
antarex SX7。ほんわかと照らします。十分な光量です。
SONY NEX-5N + E18-55mm
■CATEYE HL-EL520
さすがに明るいですが,真ん中の高輝度部分が気になる。
SONY NEX-5N + E18-55mmパワーに勝るHL-EL520の方が明るいですが,中心部に高輝度な光の玉があるのが気になります。
一方のantarex SX7は,全体的にほわ~んと照らす感じで,とても見やすい光です。写真だと,SX7の方がだいぶ暗く見えますが,普通に20km/hくらいで走るには十分な明るさです。
前から見た明るさ(マーカー)
前方の対向車などからみた明るさ,マーカーとしての能力も比較してみました。
■antarex SX7
antarex SX7。まぶしい!!
SONY NEX-5N + E18-55mm
■HL-EL520
HL-EL520。やっぱりまぶしい!
SONY NEX-5N + E18-55mmどちらも,走行時には光軸に注意しないと怒られそうな明るさです。
側面からの明るさ
これは外で撮り忘れてしまったので室内で。
SX7(右)はやたらと側方照射が多く,一部は斜め後ろにまで光が伸びています。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8SX7は,側面にかなり光が出ています。一部は,斜め後ろにまで光が伸びているほどです。
これは,レンズの構造を見れば明らかですが,あえて側面に光を出せるような構造にしています。
レンズが前面に飛び出ているし,側面にはスリットまでついている。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8ただ,側面だけではなくて,真上にもかなり光が漏れてきます。
普通に前を向いて走っていても,ハンドルバーのSX7がピカピカ光って気になり,真っ暗な道では,うっとうしいくらい自分の目に光が入ってきます。
側面はいいですが,上面には黒いテープを貼るなどして光の漏れを抑えた方がいいかもしれません。
まとめ
以上,たった1500円のライトとは思えないくらい長々書いてしまいましたが,まとめると,こんな感じです。
- 夜道を走るのに十分な明るさです
- ちょ~軽い
- 点滅速度が早くてマーカー性能がよい(HL-EL520の2倍以上)
- 電池長持ち
- 上方への光漏れはとても気になる
- 1500円は超お買い得!(^^)
子供用に買ったつもりだったのですが,この軽さはロードでの遠出にもいけるかもしれません(^^)
おしまい。
この時点では,コスト対明るさで,とってもお買い得なライトだと思っていました。
しかし,2014年2月にGENTOS社の「閃355」を使い始めてみると,その明るさにぶったまげてしまいました。お値段は1500→2400円とアップしますが,明るさが30ルーメンから100ルーメンと3.3倍もパワーアップします。
これを高いと見るかどうかですが,すくなくとも,一度「閃355」を使ってしまうと,残念ながらSX7は「明るいライト」から「普通のライト」に格下げせざるをえません。
お値段は半分以下だけど,なかなか頼りになります(^^)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8- 【2014.02.28修正】
- GENTOSの「閃355」を購入したことで,コスト対明るさの基準が変わってしまいました。お値段1.5倍で明るさ3倍はすごいです・・・。
- ■「ライト」カテゴリー内の前後記事
-
- 1件新しい記事:もっと明るくて安いライト,ジェントス『閃355』(SG-355B)
- 1件古い記事 :第2世代テールライト,TOPEAK「レッドライト2」