FD-6700 & ST-7900互換性疑惑事件(解決編)
ようやくご機嫌を取り直したFD-6700。もう触らないほうが安全である・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8前回,謎に包まれたまま,「つづく」となっていたFD-6700の不具合問題。
新品のFD-7900を買ってしまえばあっさり解決するのに,あまりのお高さ(10,000円)に驚き,いつものように出費0円のDIY(原始的とも言う)修理にて解決しました。
自転車事故等調査委員会報告
先週,LOOK号のFD動作不良問題に対応するために,Shiro家に設置された自転車事故等調査委員会(座長:おいら)によると,動作不良の原因としては下記の3つの可能性が指摘されていました。
- 1.DURA-ACE(7900系)とUltegra(6700系)FDの互換性問題か?
- もともとシマノ非公認の組み合わせですから,うまく動かなくてもしょうがないかな,という説。
- 2.FDプレートの変形のせいか?
- 取り外したFDのプレートは,少しですがくにゃくにゃと変形していたので,これが変速不良の原因ではないか,という説。
- 3.最初からこすってたんじゃね?
- 7月に自分でST-7900を付けたときから,こすりっぱなしだったんじゃないの?という,とても切ない(?)説。
いくらなんでも,3.は無いと思われます(そこまで鈍感ではない,笑)。
残るは1.と2.ですが,どちらも可能性としては有力です。もともと,FD-6700はFD-7900に比べてプレート幅が狭いですし,しかも変形してしまっているのでは,変速がうまくいかなくなっても当たり前です。
しかし,FD-7900を新規購入するほど裕福ではないという,Shiro家の財政状況も勘案し,自転車事故等調査委員会は「早急にプレートの変形を直し,FD-7900っぽくすべし」との答申をまとめました。
直してみました
プレートの変形を直すことにしたのですが,ここで根本的な問題があります。
正しい形状を知らないのです(涙)
FD-6700の元の形状は忘れてしまいましたし,FD-7900にいたっては見たこともありません・・・。
そこで,下記の方針でプレートをいじってみることにしました。
- 2枚のプレートの幅を少し広げてみる(アバウトだ・・・)
- それでもこすっているなら,こすっている部分を重点的に広げてみる(場渡り的だ・・・)
以上2点の,きわめて厳密な事前検討により,修理方針は確定しました。
そして,実際の作業の様子はこんな感じで,超精密な作業を行いました。
ザ・ペンチ (笑) 超適当な修理である・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dすいません・・・。
超適当です。ペンチでつかんでぐいぐい→こんなもんか?→ぐいぐい→もうちょい?→・・・。
という作業の繰り返しです。
ただ,この作業はとても時間がかかりました。曲げるのは力任せですからそんなに大変ではありませんが,装着して試すのがとても面倒くさい。
LOOK号は直付けFDですが,そのマウントにFD-6700を取り付け,高さとアングルを調整し,ワイヤを張ってテンションを調整する。そして,おもむろに左STIを操作してフロント変速をしてみるのですが,ここでNGなら,またワイヤとFDを外して一からやり直し・・・。
なんだかんだ言って,2時間もかかってしまいましたが,最終的にはこんな感じに仕上がってくれました。
フロント | チェーン&FDこすれ状況 |
---|---|
アウター | リア全域でこすれ無し!(^^) |
インナー | トップ側2速のみ,こすれあり |
インナー(トリム) | ロー側2速のみ,こすれあり |
7900系DURA-ACEになって無くなったはずの「トリム」がロー側にだけ復活しているのが謎ですが,とりあえず,アウターもインナーもチェーンこすれが無い状態に戻ってくれました!
インナー(トリム)×トップの状態。どこにもこすれていない~(^^)
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8この状態で,延べ100kmほど走っていますが,きわめて快調です。アウター側では全域こすれなしというのはとても楽ですし,ヒルクライムになれば,とりあえずインナーに入れておけば,ローから8速までこすれ無しですから,ぜんぜん問題なしです。
また,アウター側のアジャストボルトもきつめに設定したので,どんなにSTIを大きく操作しても,外側に脱落することはなくなりました。めでたしめでたし。
で,どう直したのよ?
と,ここまで長~く引っ張ったのですが,実は,どこをどう曲げたのか定かではありません・・・。
先にも書いたとおり,曲げ→取付→調整→取外→曲げ→取付→調整・・・,という作業を繰り返して成功したのですが,1サイクルが非常に手間がかかります。そのため,最後に「よっしゃ,大成功!♪」となった時には,もう一回取り外して写真を撮る気力が失せてしまいました。また,外すと微妙に位置が変わってしまい,最初からやり直しになってしまうかもしれないし・・・。
というわけで,作業終了後のFDの状態写真は無しなのです(ごめんなしゃい!)
ただ,曲げの基本方針は前述のとおり,「全体的に広げる」&「こすっている部分を重点的に広げる」の2点です。どちらも,1mm程度しかやっていません。
役割の違いからか,内側のプレートは非常に頑丈にできていて曲げようにも曲がってくれません。ですので,先に内側プレートをこすらないように調整し,外側がこすっている場合には外側を少し曲げる,という具合にやるとうまくいきそうです。
また,外側プレートをちょいちょいいじった割には,変速性能も特に変わった気はしません。
調子を取り戻し,黄金色に輝くFD-6700。弄り回したわりには傷はありません(^^)
Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8今年最後の夕方ポタも無事終了です(寒い~)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8年内最後と思われる「いじる」ネタにしては,非常にしょぼい終わり方となってしまい,申し訳ない限り。やっぱり,年明けには景気良く,バーンとFD-7900を2~3個まとめ買いしたいもんです。
長文,お付き合い,ありがとうございました m(_ _)m
要するにこんなお話
- FDチェーン噛みこみ事故以来,チェーンとFDプレートが擦る
- どうもプレートが歪んだみたいなので,ペンチで色々曲げてみた
- どう曲げたか思い出せないけど,とりあえず直った
- 真似して壊しちゃっても,おいらに文句言わないでネ(^^)
本記事で書かれている手法・技術(?)等はあくまで管理人個人による体験に基づいて書かれています。本記事の内容にしたがってFD修理を実施したとしても,必ずしも完全な動作が保障されるものではありません(そもそも非互換FDですから当たり前ですが・・・)。
それどころか,生命への重大な危険を招いたり,自転車の性能低下,所有する財産の減失,待ち人現れず,学業不振,商売停滞,ガミラス帝国侵略等,深刻な事態を招く恐れもあります(しつこい?)。
くれぐれも,自己責任でお願いします~(^^)
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