スピードセンサーマグネット小型化工作

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スポークにぶら下がる,黒い異物はいったい・・・?

スポークにぶら下がる,黒い異物はいったい・・・?

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

レイノルズMV32T ULを使い始めて,まだ数週間ですが,その軽快さには本当に満足しています。

軽量なリムとタイヤ。非常に細く,またBladedなスポーク・・・。

む?

なにやら,軽くなさそうなブツが一つあるような・・・?

気に入った点

  • 標準のマグネットに比べて超小型・超軽量
  • スポークと一体化するくらい小さい
  • 強力なネオジムにすれば,センサー距離にも余裕が持てる

イマイチな点

  • 自己融着テープの巻きつけには,ある程度の熟練(?)が必要

どデカイ,スピードセンサー用マグネット

これだけ目立つと,なんとかしたくなる・・・。

これだけ目立つと,なんとかしたくなる・・・。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

写真中央,下のほうに黒々とした物体がスポークにくっついています。

そう,サイコン(Edge705)のスピードセンサー用マグネットです。
Edge705のセンサーユニットは,ケイデンス&スピード計測が一体となっていて,リアホイールでスピードを計測します(CatEyeなんかと同じですね)。

なので,センサー用のマグネットはリアホイールのスポークにつけることになります。

Edge705の純正マグネットはこいつです。

太いSHAMALのスポークでも,すごく目立つマグネット・・・。

太いSHAMALのスポークでも,すごく目立つマグネット・・・。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

こいつは本当に馬鹿でかくて嫌だったので,Polar CS400のマグネットを使ってみました。

Polarのは,Edge705用に比べれば薄く作ってはあるのですが,横から見ればこんなに大きな格好になっています。

平たいけど,長くてデカイマグネット。チェーンステーに乗っかっているのは,スピード&ケイデンスセンサーユニットです。

平たいけど,長くてデカイマグネット。チェーンステーに乗っかっているのは,スピード&ケイデンスセンサーユニットです。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

おそらく,空気抵抗とかホイールバランスなんかにはほとんど影響しないとは思うのですが,冒頭の写真のように,横から撮った写真ではマグネットが自己主張しすぎになってしまいます(困)

SHAMALはスポークがすんごく太かった(4×1.5mmもあります)ので目立たなかったのですが,MV32T ULは極細のDT aerolite(2.3×0.9mm)スポークですから,マグネットのでかさが本当に目立ってしまいます。

左がシャマル(4mm×1.5mm),右がMV32T UL(2.3mm×0.9mm)。

左がシャマル(4mm×1.5mm),右がMV32T UL(2.3mm×0.9mm)。

Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D

なんとかならんもんかな・・・。



(いつもの)しょぼい工作で解決だ!(^^)

フォトポタ日記でマグネットというと,本ブログ内の紹介記事へこちら(Edge705用)本ブログ内の紹介記事へこちら(Polar CS400用)のケイデンスセンサー用マグネットの工作が有名(?)ですが,今回も,いつものネオジムマグネット様にお世話になりました。

以前,Polar CS400で使っていた,5mm角のネオジムマグネットです。

5mm角のネオジムマグネット。ちっちぇ~

5mm角のネオジムマグネット。ちっちぇ~

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
Polarのマグネットと比べるとこんなに小さい(2個つなげてもこのサイズ!)

Polarのマグネットと比べるとこんなに小さい(2個つなげてもこのサイズ!)

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

問題は,このマグネットをどうやってスポークに取り付けるかです。

「5mm」と書いてしまいましたが,「7mm」のまちがいでした。

家中に,いろんなサイズのネオジムが転がっているのですが,パッケージを入れ間違えていました。正しくは,7mm×1.5mmのネオジムマグネットです。



【案1】熱収縮チューブ方式

一番最初に思いついたのは,「熱収縮チューブ」を使った工作。スポークを外して(!)熱収縮チューブを履かせ,その中にマグネットを入れ込み,ドライヤーの熱で収縮させて固定する方法です。

おそらく,これが一番スマートに付けられると思います。

が,いかんせん,買ったばかりのホイールのスポークを外すのはイヤでございます。マグネットの見栄えをカイゼンするだけのために,タイヤを外して(MV32T ULのニップルはリムの中・・・),スポークを外すのには,断固として反対します!(自分の意見なんだが・・・)

というわけで,案1はあっさり自滅。



【案2】プラスチックテープ方式

3Mのプラスチックテープが手元にあったので,これで固定してみることにしました。

3Mのプラスチックテープ。東急ハンズ以外で売っているのを見たことが無いですが,バーテープの飾りテープ代わりに使えたりして便利だす。

3Mのプラスチックテープ。東急ハンズ以外で売っているのを見たことが無いですが,バーテープの飾りテープ代わりに使えたりして便利だす。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

プラスチックテープは,バーテープの飾りテープなんかに使われていますが,普通の「ビニールテープ」と違い,ネバネバすることが無いですし,とても薄いのが利点です。

で,やってみたのがこの写真。

プラスチックテープは「伸び」が全然ないので,こういう,膨らみを持ったものを包むのは難しいでござる。

プラスチックテープは「伸び」が全然ないので,こういう,膨らみを持ったものを包むのは難しいでござる。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

う~む,うまくいかん。

プラスチックテープは伸縮性に乏しいので,マグネットが四角く飛び出ている部分で融通が効きません。

カットの仕方を色々工夫してみたのですが,がんばってもこの状態にしかなりませんでした。どうも,これでは見た目が改善されません・・・。



【案3】自己融着テープ方式

最後に挑戦したのが自己融着テープによる固定です。

自己融着テープは,ブチルゴムを薄~く巻いたテープで,表面に薄い皮膜が施されているため,通常状態では粘着力はほぼ0です。

が,力をかけてびよ~んと伸ばすと,表面の皮膜が破れ,テープ(ブチルゴム)同士が融合する仕組みです(本ブログ内の紹介記事へNITTOの解説ページ)。

おいらは,割とこのテープが気に入っていて,いろんなところで使っています。

  • いくらでも,というくらい薄く長く伸ばせる。自由度がすごく高いです。
  • テープ同士以外に粘着性が無い。貼った場所を汚しません。
  • まずほどけない。テープ同士は溶け合って一体化するので,巻きつけたテープが解けることはまず無いです。

というわけで,今回も自己融着テープで固定することにしました。

MV32T ULのリアホイールの反フリー側スポークは,DTのaeroliteで材質は鉄ですので,マグネットだけでもくっつきます。これでは不安なので,念のため,両面テープ(3Mの強力型)で固定します。

「超」の字の左横にあるのが,両面テープを貼ったネオジムマグネット。

「超」の字の左横にあるのが,両面テープを貼ったネオジムマグネット。

Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
まず,両面テープでスポークに貼り付けます。

まず,両面テープでスポークに貼り付けます。

Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D

そして,長さ2cmくらいの自己融着テープを,びよ~んと引っ張りながら,10回くらい巻きつけて完成です。

ちょっと,凸凹感が否めないけど,そこは腕の悪さが原因。<br />今週末に,もう一回,きれいに巻いてみます~(^^) ←この熱意はいったいどこから・・・。

ちょっと,凸凹感が否めないけど,そこは腕の悪さが原因。
今週末に,もう一回,きれいに巻いてみます~(^^) ←この熱意はいったいどこから・・・。

Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D

結局,両面テープで貼って,自己融着テープでカバーするだけ,というとても簡単な工作になりました。作業時間は写真撮影込みで30分もかかりませんでした。

できばえ

案3の自己融着テープ方式で取り付けた結果は,こんな感じになりました。

できあがり~。もうちょっと,上下対照にうまく巻けないかな?

できあがり~。もうちょっと,上下対照にうまく巻けないかな?

Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D

磁力に関してはネオジムだけあって十分ですから,センサーとは5mmくらい離れても大丈夫ですから,ダンシングでスポークがゆがんでも大丈夫そうです。

また,肝心の固定力のほうですが,両面テープで遠心方向には固定できていますし,全体を自己融着テープで巻いて一体化してありますから,ズレや脱落はまずありえないでしょう。

今回は,極細スポークでしたが,SHAMALの極太スポークだとさらにスマートにできるような気がします。スポークの太さと同じくらいに収まり,ステルス(?)マグネットになれるかもしれません。

というわけで,いつものように,家にあるものだけの0円工作は終了です~。

ご清聴,ありがとうございました。

【2011.2.19追記】
マグネットのサイズを「5mm」としていましたが,「7mm」の間違いでした。家中に,色々なサイズのネオジムが転がっていて,片付け場所を間違えていたようです。正しくは7mm×1.5mmのネオジムです。また,5mmと7mmではサイズはあまり変わりませんが,磁力がかなり差がある(引っ張り強度は5mm→550g,7mm→1050g)ので7mmよりも小さいサイズを使う場合は,センサーとの相性にご注意ください!
【2015.3.13追記】
使用するマグネットをもっと強力にすれば,マグネットとセンサーの距離をもっと広めに取っても計測できるようになります。そのときの様子はこちらを参照♪

■「サイコン」カテゴリー内の前後記事
2011年02月17日 | カテゴリ:  サイコン | ID: 9964
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