EASTON EA90ステム登場
2年ぶりのニューステム,EASTON EA90。 DEDAに比べると,ちょっと地味です。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dボルト破断事件で,すっかりステム恐怖症になってしまっていましたが,新ステムが到着して,ようやく心の安定を取り戻しつつあります(おーばー)。
DEDA ZERO 100SCに変わる新しいステムは,EASTON EA90ステムとなりました。
気に入った点
- 破断事故例を聞いたことが無い
- ハンドルバーへの応力を低減する「トップロックシステム」がいい感じ
- 全体的に肉厚で頑丈そう
- お安い(一般の人から見たら狂った値段ですが。笑)
イマイチな点
- グラフィックが皆無で地味すぎる!
さようなら,DEDA ZERO 100SC・・・
先日のボルト破断事件では,DEDAステムが壊れたわけではなく,おいらの運用のいい加減さから,ボルトが破断してしまいました。
なので,DEDAステムが直接の原因というわけではありません。
しかし,これを機会に,いろいろと情報を調べていくと,DEDAステムはハンドル側のプレート付近での破断事故が多数報告されていることが分かりました。
「何Nmのトルクで締めていたかは分からない」という,ユーザー側の問題が大きそうな事例もありますが,「ちゃんと指定トルクで締めていたのにプレートが破断した」という事例も報告されています。
とても人気があるステムなので,分母(使用者数)が大きいことも予想されますが,ハンドル側のプレートが破断した場合には,かなりの大事故になることが予想されるだけに,やっぱり,怖いものは怖いです。
超お気に入りステムだったのですが,涙のお別れです(T_T)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D軽量だし(約110g),デザインもとても気に入っていたのですが,残念ながらお別れということになりました。
こんにちは,EASTON EA90
新しいステムをどれにするかは色々悩んだのですが,EASTON社のEA90ステムにしました。
その理由は,
- トップロックシステム採用: ハンドル側のプレート部分に独自の工夫がしてあって,ハンドルバーに無理な応力がかからなくなっている(らしい)。595号のハンドルバーは,カーボン(ネオモルフェ)なので,ありがたい作りです。
- 破断事故の報告は見られない: ネット上で調べていくと,DEDAや一部の3Tでの破断事故は見られますが,EASTONのは皆無でした。人気の低さなのかもしれませんが・・・。
- EASTON社が好き(笑): LGS RHC号の頃から,EASTON社が好きです。「アルミといえばEASTON」と勝手に思い込んでいます。
本当は,カーボン製のEC90ステムとも悩んだのですが,こんな小さな部品を無理やりカーボンにしてビクビクすることもないので,素直にアルミにしておきました。
まったく軽量化を考えていない(?),トップのプレート部分。これなら破断しない?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dお値段もEC90に比べればかなりお財布に優しいですし(^^)
EASTON EA90 | DEDA ZERO 100 | |
---|---|---|
長さ | 100mm | 110mm |
角度 | 80度 | 82度 |
重量(実測) | 124g | 114g |
購入価格 | 8k円 | 15k円 |
ステム長については,一部の情報で,EA90は公称値より長めになっているから注意とのことだったので,現状の110mmがほぼジャストなので,ちょい短めの100mmにしてみました。
EA90ステム装着してみました
トップロックシステム
取り付けに当たって,注意すべきは,EASTON独自の「トップロックシステム」。
普通,ステムの取り付けでは,4本のボルトを均等に締め付けることと,プレート・ステム本体間の各部隙間が等しくなるようにします。
ところが,トップロックシステムを採用したEASTONのステムでは,先に上側の締め付けボルト2本をガッチリと指定トルクで占めて,隙間を0にします。
それから,下側のボルトを指定トルクまで締めますが,こちらには隙間が残る形になります。
やたらと長い説明書ですが,根気よく読んでから作業開始しましょう。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dでも,絵を見ると一目瞭然。上側が正しく,下側が間違った取り付けです。普通のステムとちょうど逆ですね。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D実物でやると,こんな感じです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
締め付けトルク
EA90のコラム側のボルトは,DEDAと同じ,M5サイズのボルト2本。
コラム側は,DEDAと同じ,M5ボルトの2本締めです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
ボルトは同じですが,最大締め付けトルクは5Nmであり,DEDAの8Nmに比べるとかなり低め(-38%)に設定されています。
最大トルクは,5Nmと低めになっています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D何人かの方からご意見もいただきましたが,やはり,M5ボルトに8Nmのトルクは高すぎなのでは?という気がしてきます。
で,おいらは,4Nmで固定しておきました。
また,ハンドルバー側は,ネモルフェ(最大5Nm)にあわせて,DEDAの時と同じく4Nmで固定です。
AndroidのSuperToolsに収められている「分度器」を使うと,正確にポジション再現できますよん。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
EA90で走ってみました(^^)
「走ってみました」という見出しなので,走行インプレを期待される方も居るかもしれませんが,おいらのようなサンデーライダーに「ステムの違い」を期待されても,まず無理です(笑)
こんな短いパイプを替えたくらいでは,う~む,ほとんど,というか全く差が分かりません。
ただ,見栄えは大きく変わりました。
横から見るとあまり変わらないのですが,上から見るときわめて地味になってしまいます。
DEDA ZERO 100SC。格好いいよなぁ・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2DEASTON EA90。まぁ,横からなら互角といってもいいか・・・?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D上から見ると絶望的。なに,この真っ白なパイプは・・・。
SONY DSC-TX10上から見ると,なんと,何も描かれていないことが判明。まったくの,真っ白けなのです。
タイム表を貼ったり,サイコンホルダーを乗せてしまえば分からないのですが,どちらもやっていないので,ただただ,ステムの真っ白さだけが目立ちます。
このままでは,寂しすぎるので,我が家に大量に余っているLOOKのロゴシールを貼ってみました。
LOOKのロゴシールを貼ってみる。少しマシになったかな?(^^)
SONY DSC-TX10というわけで,走りはともかく,上から見たところはかなり地味なEA90ステム。
もし,ご購入を検討されている方は,同時に「上面に何を貼るか」も一緒に考えたほうがよさそうです(^^)
最後にステム長。
購入後にノギスで測ってみましたが,公称100mmに対して,コラム芯~ハンドル芯までで100mmぴったりでした。
誰だ~,「長めにできている」とか言っていたのは~! ちょっと短くなっちゃったじゃん!
まぁ,もともとちょいと長めに感じていたくらいなので,100mmにもすぐ慣れましたが,この点も購入時にはご注意ください~(っていうか,公称値どおりだから,ご注意しなくて良いです)。
それではまた~
- 【2015.03.18追記】
- お値段が,EastonとDedaで逆になっていました。EA90はリーズナブルなお値段なんです(^^)
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