コンパクトなハイパワーライト,guee社の『SOL200』
2015年初のライト記事は,とてもコンパクトなフロントライトです。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8フォトポタ日記は自転車ライトに関する記事が多いことから,ライトブログ,略してラブロと呼ばれているようです(ウソです)。
どういうわけか,黎明期から定期的にライトに関する記事を掲載していて,今回を含めるとライトだけで16件もの記事がアップされています。
で,またもライト記事。
2015年1回目のラ記事は,gueeの充電式フロントライト『SOL200』です。
珍しく前後編に分かれていて,前編ではSOL200の素晴らしさを紹介し,後編では致命的な欠陥を紹介していきましょう(^^;)
充電式の200lmフロントライト,guee『SOL200』
昨年の9月に,ISPタイプのシートポストに最適なデザインのguee社『COB-X』というテールライトを紹介しました。
今回紹介するのは,同じguee社の超明るいフロントライト『SOL200』です。
SOL200は,なんといっても,その明るさが最大の特徴です。
我が家では,GENTOS社『閃355』の100lm(ルーメン)が最も明るかったのですが,その2倍,なんと200lmもあるのです。
その他にもいろいろと特徴があるのですが,まずは,歴代のShiro家ライトと比較してみましょう。
モデル | guee SOL200 | GENTOS 閃355 | crops antarex SX7 | crops antarex X10cs | CATEYE HL-EL520 |
---|---|---|---|---|---|
明るさ(W) | 不明 | 不明 | 不明 | 1W | 1W |
明るさ(cd) | 不明 | 不明 | 1000cd | 不明 | 1500cd |
明るさ(lm) | .200lm | 100lm | 36lm | 不明 | 不明 |
モード | 点灯 (弱/中/強) 点滅 (低速/高速) | 点灯 点滅 | 点灯 点滅 | 点灯 点滅 | 点灯 点滅 |
点灯時間 | 6時間(弱) 4.5時間(中) 3時間(強) | 10時間 | 120時間 | 20時間 | 60時間 |
点滅時間 | 6時間(低速) 12時間(高速) | 22時間 | 350時間 | 80時間 | 120時間 |
重量 | 45g | 97g | 108g | 125g | 180g |
防水 | IPX5相当 | 生活防水 | 生活防水 | 生活防水 | 非防水 |
外装 | プラ | 金属 | プラ | プラ | プラ |
電源 | リチウム ポリマー | 単4×3 | 単3×3 | 単4×3 | 単3×4 |
お値段 | 2400円 | 2400円 | 1500円 | 5000円 | 4000円 |
紹介記事 | - | こちら | こちら | こちら | こちら |
太字で書いたところが,他ライトに比べてアドバンテージを持っている部分ですが,すごいですよね。
電源は充電式だからお安いし,重量も冗談のような軽さです。
また,サイズも「こんな小さくてちゃんと点灯するの?」と心配になるくらいの小ささです。
お値段については,本当はもっと高いようなのですが,どういうわけか,ワールドサイクルでだいぶお安く売られているため,なかなかのコスパになっています。
サイズ比較
我が家に届いたSOL200を開封して,その小ささに驚いてしまいました。
毎日の通勤でお世話になっているLGS SIX号で使っている,CATEYEの『HL-EL520』と比較すると,その小ささは驚異的です。
左から,SOL200,HL-EL520,iPhone5
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8HL-EL520が大柄なこともありますが,SOL200の小ささはダントツです。
これは,どこのメーカーの自転車用ライトも,発光素子や操作部分はとても小さく,ボディサイズの大部分が「電池」で占められていることによると思われます。
我が家のフロントライトでは,SOL200だけが充電式で,リチウムイオン電池の方が普通の乾電池に比べてエネルギー密度が大きい(体積エネ密度で5倍,重量エネ密度で6倍くらい)ですから,これだけ小型化できるのでしょう。
シンプルな1灯LED。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8発光素子(LED)はシンプルに1灯となっていますが,ちょっとした(余計な?)工夫がされています。
カバー分を引き伸ばすと,下の写真のような形状になり,ランタンのように室内照明として使えるそうです。
発光部のカバーを伸ばすとこんなことができます・・・が,やらないのでは?
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8そんなことをする人が世界中で何人いるのか不明で,さらに,この機構によって走行中にカタカタ音がするのですが,後編で紹介する致命的な欠陥に比べれば,小さな,ちょっとした欠陥です。
明るさ比較
サイズもそうですが,ライトを買ったら一番気になる,明るさの比較をしてみましょう。
本当は『閃355』と比較できればよかったのですが,子供が合宿に持っていってしまっているので,しょうがなく,次点の明るさを誇る,CATEYEの『HL-EL520』との勝負です。
まずは,HL-EL520。
HL-EL520。真っ暗な道でも,なんとか走れます。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9実験場所は,ほぼ真っ暗な路地なのですが,HL-EL520は狭い範囲を強く照らす傾向が分かります。
次に,SOL200。
露出を同じ値に固定して,同条件で撮影です。
SOL200の強モード。めちゃくちゃ明るいです。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9中モード。それでも明るい。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9弱モード。HL-EL520と同じくらいかな?
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9予想はしていましたが,格段の差があります。
遥かに小型のライトなのに,こんなにパワーがあるなんて,本当にオドロキです。
今回は夜写真ですが,自動二輪のように昼間点灯した場合も,交差点の反対側からでもハッキリと死人で来ます視認できます(大丈夫か?MS-IMEは)
本当に驚いてしまいます。
快晴の昼間でもこんな感じです。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
そのほかの素晴らしいところ
そのほか,SOL200の気に入った点を列挙してみます。
充電式電源は便利(^^)
前述の通り,SOL200の電源はリチウムイオン電池で,マイクロUSB経由での充電となります。
HL-EL520も閃355もエネループを使っているので,間接的には「充電式」と言えますが,やっぱり本体が充電対応になっているのは簡単で便利です。
USB充電は便利です(^^)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8パソコンのUSBにでも差しておけばいつも満充電だし,外出先ではモバイルバッテリーでの充電も可でしょう(したことないですが)。
高速点滅(ブリンク)モードがある
多くのライトと同様,複数の点灯・点滅モードがあり,電源SWを押す回数によって以下のようにモードが切り替わります。
- 点灯(パワー:中)
- 点灯(パワー:強)
- 点灯(パワー:弱)
- 点滅(低速)
- 点滅(高速)
- オフ
バカみたいに明るいので,そんなに明るさが必要ないときは,通常や弱パワーの点灯でも十分です。
また,特に交通状況が悪くて,自分の存在をアピールしないとまずそうなときは,高速点滅モードが有効そうです。
どうも国産ライトの多くが,ゆっくりした点滅(1秒に2回くらい)しかできないのですが,手持ではantarex X10csが,秒5回くらいの高速点滅です。
SOL200は,低速と高速を選べる(高速の方がバッテリー消耗が早い)という便利です。
しかし・・・
ここまで紹介したとおり,SOL200は,小さい・軽い・明るい・使いやすい・安い,という具合に美点だらけです。
しかし,この記事だけを見て,「僕も!」「わたしも!」とワールドサイクルに殺到するのは早計です(^^;
SOL200には,これらの素晴らしさをすべて台無しにしてしまうくらい,どうしようもない欠点があります。
それはいったい・・・?(次号へ続く)
夜の江の島にて。真っ暗でも,SOL200があれば走れます。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9Nice!!
- 超軽量・コンパクト
- Shiro家最強の明るさ(200ルーメン)
- USB充電式の電源
- 高速点滅と低速点滅が選べる
- かなりお安い(2000円ちょい)
Poor...
- 絶望的に使いにくいマウント(次回紹介予定)
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