ATを訪ねて三千里(うそ,30kmです)

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心拍158,ケイデンス89で,24kcal/kmでした。でも,この心拍を維持するのはしんどい……。
心拍158,ケイデンス89で,24kcal/kmでした。でも,この心拍を維持するのはしんどい……。
RICOH Caplio GX100 +

自転車で遠出をするとき,どのくらいのペースで走るのが最適なのでしょうか。

「最適」とは,つまり,もっとも省エネで,もっとも疲れなく,もっとも遠くまで走れることなのですが,いつも悩んでしまいます。

あんまりゆっくり走っていると遠くまで行けないし,かといって飛ばしすぎると腹は減るし,脚はパンパンになるし……。一体,どのくらいのペースで走ったらいいのでしょう……?

そこで,今月号の「本ブログ内の紹介記事へ自転車人」に載っていたのと同じ実験をしてみました。

ある程度スポーツバイクに乗っていて本を読んでいる人はご存じかと思いますが,運動強度を上げていくと,ある点から急激に効率が悪くなっていくところがあります。これが,AT(Anaerobic Threshold, 無酸素性作業閾値)で,有酸素運動と無酸素運動の分岐点になります。実際には,VT(換気性作業閾値),LT(乳酸性作業閾値)など,色々な分岐点はあるようですが,おおかた似たような運動強度になるようです。(この辺は,『ロードバイクの科学』なんかが詳しくていい感じです)

運動強度そのものを計るのは難しいですが,心拍は運動強度に比例するはずなので,ハートレートモニターがあれば,だいたい計ることができます。

『自転車人』に載っていたやり方は,目標心拍数を設定し,その時の「1kmあたりの消費エネルギー」を記録します。で,目標心拍数を120bpm,130bpm,,,と変化させていき,一番,消費エネルギーが少ないポイントを探す簡単な方法。

今回の主役は,このお方。心拍が計測できるサイコン,POLAR CS400だす。
今回の主役は,このお方。心拍が計測できるサイコン,POLAR CS400だす。
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

おいらもPOLARのハートレートモニター付きサイコン『CS400』を使っているので,さっそく試してみました。


まずは,CS400の画面をカスタマイズし,「心拍」「平均消費エネルギー」「ラップ距離」「ケイデンス」を表示するようにします(CS400は,画面表示項目を何セットもプリセットできるのです)。

そして,最初は120bpmになるように調整して走ります。5,6km走る毎に心拍を10bpm上げていき,それぞれの目標心拍数における平均消費エネルギーを記録します。「記録する」と言っても,CS400は走行データがログファイルに残せますし,赤外線転送でパソコンでも処理ができるので,実は簡単です(赤外線アダプタは,本ブログ内の紹介記事へこいつがオススメ!

難しいのは,「目標心拍数通りに走ること」。これがなかなか難しい。ちょっとケツをあげれば,簡単に10bpmくらい変動してしまいますし,小高い丘があっても,心臓はヒーヒー言ってしまいます。

そこで第1回目の実験では,なるべく平坦・同条件の測定になるように,茅ヶ崎あたりから,ずっとR134を由比ヶ浜に向けて走っていきました。この10kmほどの区間はアップダウンが少ないし,信号もほとんど引っかからないので,簡単に計測できます。

で,各区間6km×5回測定してみた結果は,下の表の通り。

平均心拍数
[rpm]
消費エネルギー
[kcal/km]
ケイデンス
[rpm]
1181869
1322178
1402083
1512284
1642491

さらにグラフ化すると,下の図のようになります。


まず驚くのは,基本的に消費エネルギーがやたらとでかいことです(涙)。 『自転車人』の記事では,15kcal/kmくらいだったのに,おいらの場合は,20kcal/kmくらいもあります。

どおりでやたらと腹が減るわけだ……」と思いつつも,自分の身体能力と技術のヘタレぶりにがっくりきてしまいました(去年の「本ブログ内の紹介記事へケイデンスショック」以来のがっかりブリです……)

また,一応は最も効率が良い運動強度がありそう,ということが分かりました。グラフで分かるように,だいたい心拍が140bpmあたりのところに,小さな谷があることが分かります。


いや,まてよ?

と,大成功に思えた第1回目の実験ですが,なんか変なことに気が付きました。

この測定では,変数は心拍数しかなく,ケイデンスや走行速度は自由でした。となると,極端な話,「ケイデンス50で10km/h」なんかで走ると,もんのすごく低い心拍数,消費エネルギーになります。スピードを上げれば,空気抵抗が加速度的に大きくなりますから,ゆっくり走った方がエネルギー的には有利に決まっています(下限はあるでしょうけど)。

しかし,実際のツーリング時には,あんまりゆっくり走っていては,エネルギーが余ってもゴールに着けません。……となると,もう少し役に立つ実験方法としては,走行速度を25km/hや30km/hに固定し,その上で心拍数を変化させて,消費エネルギーを測定するのがよいのではないでしょうか。

というわけで,第1回目の実験は,なんとなく失敗っぽく,2回目の実験に向けて目下勉強中であります。
(^^)v また~


ただ一つ,確実に分かったこと

おいらの全体的な非効率ぶりはさておき,とても重要なことも分かりました。
それは,「無駄なダッシュをしてはならぬ!」ということです。

実験も終わり,家に向けて25km/hくらいでゆっくり流していたところ,すぐ横(本当にすぐ横。ぶつかりそうなくらい)を,クロスバイクに乗るノーヘル若造が豪快に抜き去られました。

ノーヘル&ぶつかりそう&無愛想,という,標的としての条件(なんじゃそりゃ?)を全部備えていたので,腰を上げて,一気に45km/hほどで抜き返しました。

「ざま~みろ,オレサマにかなうわけなかろうが,この若造が!(この時点ではデータ分析していないので高飛車である…)」と鼻高々に(しかし鼻息荒く)走り抜けたのですが,その時のわずか100mほどのダッシュにより,最後の計測区間(2kmほど)全体での効率は,なんと,34kcal/kmにまで悪化。ほんのちょっとのバカ走りが,ものすごい効率悪化を招くことを知りました。

なので,ロングツーリングに出かけるときは,ノーヘルを見かけても,ハスられても(それはないか),ピナレロでもコルナゴでも,何を見かけてもじっと自分のペースで走ることが大事なようです。
気を付けなきゃ(^^;)


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2008年08月26日 | カテゴリ:  その他 | ID: 991
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