595号フルメンテ2013(その1)

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さて,次は難関のヘッドセット・フォークの分解だ@深夜2時。

さて,次は難関のヘッドセット・フォークの分解だ@深夜2時。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

消耗品類も買い揃え(若干問題あるのですが,後述),各部のセッティング計測も完了し,いよいよ595号のフルメンテが始まりました。

しかし,なんともグダグダ感が漂う,怪しげなスタートです。大丈夫かな・・・。

【誤算1】やる時間が無い~

我が家は,毎週土曜日はおいら以外の家族全員がいません(会社&学校)。

なので,リビングはもちろん,和室や子供部屋,風呂,キッチン,どこでも自由自在にパーツクリーナーを吹きまくって,595号を分解・清掃・組立にいそしむことができます。

しかし,先週末の11月22日(土)は,なんと国民の祝日(勤労感謝)であり,朝から全員が揃っていました。

なんたる誤算。みんな勤労してくれよ・・・。

朝からキッチンでチェーン洗浄なんかやったりしたら,その排水を一気飲みさせられるくらい怒られます,たぶん。

そこで,泣く泣く,日中は家事や子供の勉強先生にいそしみながら,密かにフルメンテ決行のタイミングをうかがっていたのですが,気が付いたら作業開始は深夜0時になっていました(涙)

作業着手2時間後くらい。この状態で起きてこられたら,殺されるな(笑)

作業着手2時間後くらい。この状態で起きてこられたら,殺されるな(笑)

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

そこから,撮り貯めた「ちりとてちん」や「あまちゃん」再放送を見ながら,作業に着手したのでした(どんだけ朝ドラ好きなんだよ・・・)

【教訓1】
土曜日の祝日に気をつけよう。 徹夜はするな。睡眠不足はいい仕事の敵だ。それに美容にもよくねえ。


【誤算2】BBが外せない!?

BB(ボトムブラケット)を取り外そうとしたのですが,尋常じゃない固さに参ってしまいました。

BB用レンチは,595号初期にはシマノのY字型ツール(TL-FC32)を使っていましたが,力を加えるとツール側が変形してナメてしまう,というナメたツールだったので,2年目からは超頑丈なParkToolのBB用レンチ(BBT-9)を使っています。

しかし,このBBT-9をあてがって全体重を乗せても,我がBBはピクリとも動いてくれません。

「うごかざること,山の如し」です。

ほとほと困り果て,時計も深夜3時になっていたので,「今回は見逃してやるか・・・」と強がりを言いつつ,BBを付けたままの595号を横にして,自分も横になって眠りにつきました。

一見,完全にばらばらだけど,BBがまだ残っています。

一見,完全にばらばらだけど,BBがまだ残っています。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8



ケミカル類の異臭を嗅ぎならが寝たおかげで,夢の中でBBと格闘していたおいらに,自転車の神が降りてきて「Shiroや,JIS-BBは逆ネジだぞよ」というお告げがありました(完全にウソです)。

翌朝(っていうか当日朝),横倒しになっていた595号を起こして,BBの側面を良く見てみると,「Tighten→」という具合に締め付け方向がプリントされているのを発見しました。

なっ,良く見たら締め付け方向が書いてある!

なっ,良く見たら締め付け方向が書いてある!

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

その方向は,ペダルの取り付け方向とちょうど逆。つまり,右のBBは逆ネジ,左のBBは正ネジ。

がび~ん,「ペダルと同じ方向」と完全に思い込んでいたよ・・・。

昨夜(っていうか,ついさっき),全体重をかけて締め付けてしまったBBに,再び全体重を正しい方向にかけてみると,ユルユルーっと回り始め,ちゃんと外れてくれました。

ほっ,無事に取れました!

ほっ,無事に取れました!

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

いやはや,なんとも馬鹿すぎです(苦笑)

どうも,毎回,自転車分解作業ではBBで悩まされるなぁ・・・。

【教訓2】
「おかしいな?」と思ったら,取扱説明書やメンテ本,そして,パーツ本体を良く見ましょう。


【誤算3】ケーブライナーポキン事件

595号はシフト・ブレーキワイヤーがフレーム内を通る,7年前にしてはとてもステキな設計です。

前後シフトワイヤーは,フレーム内を通る「ライナー」に収まるので,こいつも洗浄しておこうと思い,ちょっといじったのですが,,,

ポキンと折れてしまいました(号泣)

ザ・ポキン現象。2本あるシフトケーブル用ライナーの1本が折れちゃったよ。

ザ・ポキン現象。2本あるシフトケーブル用ライナーの1本が折れちゃったよ。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

購入当初に作業をしたときは,もっともっとしなやかでした。

使用3年ですが,常に汚れやケミカルに晒されるパーツなので,気が付かないうちに硬化・脆化してしまっていたようです。

本当はどこかで,このパーツを用意すればいいのですが,どうやって入手したらいいのか見当が付かず,とりあえずは,「折れてないほうのライナーと交換」することにしました。

折れてしまったのは,FD用のライナーでBB通過後に急カーブでFDに向かうため,ある程度の長さが必要です。

一方,RD用のライナーは,BBから先は一直線でライナーは短くても大丈夫なので,この両者を入れ替えることにしました。

FD用はすぐに急角度に曲げてFDまで続きますが,RD用は不要。両者を入れ替えよう!

FD用はすぐに急角度に曲げてFDまで続きますが,RD用は不要。両者を入れ替えよう!

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

作業にあたって,迂闊にフレームからライナーを引き抜いてしまうと,元通りにするのがものすごく大変なことは去年体験済み

同じ過ちを犯さないように,ライナーにインナーケーブルを通してからライナーだけ引き抜き,このインナーケーブルをメッセンジャーワイヤーとして使って,交換用のライナーをフレーム内部に引き入れていきます。

最初,折れてしまったときはガックリしましたが,去年の体験を生かして,FDとRDのライナー入れ替え作業は,わずか10分ほどで完了。

とりあえず,メッセンジャーワイヤーとして,インナーワイヤを通します。

とりあえず,メッセンジャーワイヤーとして,インナーワイヤを通します。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

まぁ,折れた先っぽ分だけ軽量化できたし(1gくらい?),これはこれで良しとしましょう(笑)

【教訓3】
樹脂パーツは脆化している可能性があるので,取り扱いには十分気をつけよう!


つづく

こんな調子で,スタートからたった3時間でミスだらけ。1日どころか1週間くらいかかりそうな勢いの,595号のフルメンテ2013。

ただ,悪い誤算ばかりではなく,後日紹介しますが,試しに塗ってみたワコーズの「バリアスコート」が予想外に仕上がりが美しく,うれしい誤算でした。

バリアスコートを少し塗ったら,びっくりするくらい輝き始めました!

バリアスコートを少し塗ったら,びっくりするくらい輝き始めました!

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

ホームコースの鎌倉は,今が紅葉の真っ盛り。

最悪,FDなんて無くてもいいから,今週末には何が何でもライドを再開させたいところです。

今週は毎晩,1時間くらいコツコツ作業ができればいいんだけど,間に合うかなぁ・・・。

つづく。

作業翌日の日曜日の鎌倉。もう,紅葉真っ盛りです!

作業翌日の日曜日の鎌倉。もう,紅葉真っ盛りです!

Nikon D600 + TAMRON 70-300mm

■「作業」カテゴリー内の前後記事
2013年11月26日 | カテゴリ:  作業 | ID: 10841
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