【フルメンテ2015】作業の様子
今回は,白のブレーキ・シフトケーブルに交換してみました(^^)
SONY NEX-5N + Carl Zeiss Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA例年,秋ごろに実施していた,595号のフルメンテナンス。
しかし,昨年は,翌年の春~初夏のヒルクライムシーズンに最も良い状態で迎えられるよう,秋の実施を見送り,今までずっと延期してきていました。
そして,ようやく機は熟し(?),前回(フルメンテ2013)から1年半ぶりのフルメンテ実施となりました。
フルメンテ2015の施工編はこんなお話です(^^)
- 「フル」と言いつつ,結局,ワイヤーの張り替えだけ
- 滑りやすい,ポリマーコーティングワイヤなので気を遣う
- グリスはシフトだけ塗る,固定金具はまっすぐ,各種ノーズキャップはちゃんと使う
- 完成後の様子は次回に(^^)
フルメンテ2015の内容
本来なら,各種ワイヤの張替えだけではなく,ドライブトレインやステアリング系の清掃やグリスアップなどもやりたいところですが,過去の実績からすると,そこまでやると軽く1週間は要してしまいます。
これは2013年のフルメンテ。徹底的にバラしていたなぁ・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8秋や冬ならまだしも,ヒルクライムシーズン目前で,少しでもローラーをやっておきたいのに,1週間も自転車に乗れないとなると,発狂してしまう可能性があるので(←バカか?)作業項目は絞る必要があります。
なんだか,春まで我慢してきた意味が怪しくなってきましたが,最近のプチメンテの実績なども踏まえ,今回のフルメンテでは以下の項目を実施することとしました。
メンテ項目 | フルメンテ 2015 | フルメンテ 2013 | 備考 |
---|---|---|---|
ブレーキワイヤ張替え | ○ | ○ | ポリマーコーティングワイヤー登場!しかも白! |
シフトワイヤ張替え | ○ | ○ | 〃 |
バーテープ張替え | ○ | ○ | ワイヤ張替えなら自動的に○ |
ヘッドセット分解・グリスアップ | × | ○ | 昨年秋,地獄のヤビツ土砂降りライド後に実施済み |
BB・クランク分解・グリスアップ | × | ○ | 〃 |
ブレーキキャリパー着脱・清掃 | × | ○ | 拭き拭きと注油だけ。シューは問題なし |
ディレイラ着脱・清掃 | × | ○ | 拭き拭きと注油だけ |
チェーン交換 | × | ○ | まだ3000km,イノテックは先月塗布済み |
ペダル着脱・清掃 | × | ○ | ここまでやっていたのか・・・。 |
洗車 | × | ○ | 面倒くさい・・・。 |
結局,やるのはブレーキ・シフトワイヤと,バーテープの張替えだけという,「全然『フル』じゃないじゃん!」という内容です(笑)
唯一の秘密兵器は,昨年末に購入だけしてあった,ポリマーコーティングのシフト・ブレーキワイヤーです(^^)
たったこれだけの作業ですから,半日ももあればノーミスで完了するでしょう(←って書くからには,いろいろあったんでしょう,笑)
シフト・ブレーキワイヤの張替え
前回(フルメンテ2013)では,BBBのシフト・ブレーキワイヤーを導入しましたが,どうもイマイチだったので,今年は純正に戻りました。
せっかくなので,新型DURA-ACEなどで採用されて話題の,ポリマーコーティングワイヤにしてみました。
今回の作業で用意した消耗品の方々。
Nikon D600 + Nikkor 35mm F2Dこのワイヤ,従来品よりもさらに滑りやすくなっているようで,公式には新型コンポ(今のところ,9000系,6800系,5800系)にしか対応していないようですが,各方面(一般の方やショップなど)の情報を3ヶ月にわたって寝ずに(うそ)調査した結果はこんなでした。
非公式情報のまとめ
- 新型ワイヤはポリマーコーティングで摩擦係数がすごく小さい
- シマノは新型の対応コンポにしか使用を認めていない
- 新型コンポは,ケーブル固定部の金具の形状が異なる
- 実は,新旧で固定力にそんなに差はなさそう
- 固定部分でワイヤ表面をヤスリ掛けするといいかもしれない
- 旧型コンポで,抜けてしまった!という例は見かけない
- でも,やっぱり自己責任でやるべし
といったところのようです。
おいらの7年ほどのロード人生でも,ハードなブレーキングはしたことがない(そもそも下りはビックリするくらいトロイ)ので,慎重を期した上で使ってみることにしました。
【注意】
とはいえ,上記のとおり,シマノは公式には旧型コンポでの使用はNGとしているので,フォトポタ研究所も,旧型コンポでの使用を推奨するものではありません。
くれぐれも気をつけて,かつ,自己責任でお願いします。
グリス注入(SIS SP41グリス)
ワイヤを交換する時に,いつも,「グリスを入れるべきか否か」で悩んでしまいます。
塗るべきか,塗らないべきか・・・。
Nikon D600 + Nikkor 35mm F2Dそこで,シマノのディーラー用マニュアル(DM)を読んでみました(ブレーキ関係はこちら,シフト関係はこちら)。
すると,シマノの専用グリス(SIS SP41グリス)は,
- ブレーキワイヤには塗るべからず
- シフトワイヤには塗るべし
とのことです。
良く考えたら,このグリスは「SP-41用」なんだから当たり前と,今気が付きました(SP-41はシマノのシフトワイヤの型番)。
ワイヤへのグリス塗り方って,どうやってやるのか良く分からないのですが,グリスを指でつまんで,ワイヤを撫でながらアウターにするすると入れていきました。
あぁ,ベトベトだ~。カメラが~(涙)
アウターの端面をヤスリがけ
SONY NEX-5N + Carl Zeiss Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAわりといい感じ(^^)
SONY NEX-5N + Carl Zeiss Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAふぅ~,配線完了! グリスを塗りながらシフトワイヤーを通そう!
Nikon D600 + Nikkor 35mm F2D
ワイヤーの固定は慎重に
何度も書いていますが,ポリマーコーティングワイヤは滑りやすいとのことで,コンポでの固定はしっかりやる必要がありそう。
まずは,ワイヤ表面を軽くヤスリ掛けして,ポリマーを剥ぎ取ってみました。
やる前と後で,そんなに滑りに差が無いので,気休めのような気もしますが・・・。
固定部にあたる部分のワイヤー表面を,軽くヤスってコーティングを剥いでみました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
次にコンポへの固定ですが,普段はトルクレンチでグイグイ締め付けるだけなので,出来上がり時はこんな風になっていました。
固定金具が斜めになって,ワイヤーを全面で挟んでいません。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D固定金具が斜めになってしまって,ワイヤとの接触面積が減少しています。
固定金具には回転方向に「遊び」があるので,普通にボルトを締めるとこうなってしまうのですが,回転しないように,「遊び」の部分にマイナスドライバーを挟み込んで締め付けてみました。
金具がまっすぐになり,ワイヤーを完全に固定しています(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
すると,こんな風に,真っ直ぐと,接触面積最大で固定することができました(^^)
でも,プロならこんなの当たり前のことなんだろうな・・・
ゴミの侵入防止,摩擦低減のために,いそんなノーズキャップが入っていますが,とりあえず全部使ってみました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D(本当は7900系用じゃないけど)シフトワイヤーだけ,ショートノーズキャップを付けてみます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dバーテープ巻き
残る作業はこれしかないのですが,実は自転車関係の作業でこれが一番苦手・・・。
プロなら10分もあれば巻けそうですが,おいらの場合,片側だけで軽く1時間もかかりました(涙)
また,バーテープはちょっと高級品に手を出そうとしていたのですが,バーテープに4500円はいくらなんでも高すぎであろう,ということで,いつものゼリーバーテープ(1980円)にしてしまいました。
今回も,半透明のゼリーバーテープに落ち着きました。安いし,貼りやすいんです(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D変わり映えしないなぁ・・・。
つづく・・・
グダグダと余計なことを書いていたら,(いつものように)記事が長くなってしまったので,作業後の様子については次回で紹介です。
つづく(^^)
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