595号フルメンテ完了!

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とても,リビング内の作業とは思えない状態(笑)

とても,リビング内の作業とは思えない状態(笑)

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

先週の日曜日に発作的に始めてしまった595号のフルメンテ作業ですが,連日連夜,昼夜を問わずに(うそ)続けられた作業により,一週間後の土曜日に完成となりました。

はぁ,大変だった・・・(^^;)

月曜日(パーツ洗浄)

家族が寝静まった深夜,エアコンの効いたリビングで堂々と洗浄作業(^^)

前後ディレイラ,前後ブレーキ,クランクのほか,なんとチェーンまで家の中で洗浄していました。

だって,外は暑いので・・・(笑)

このとき,BB(TOKEN TK877TBT)のスレッドに残った汚れが気になって,ムキになって爪楊枝を使ってきれいにしていましたが,どうも,劣化したグリスではなくてネジ止め剤だった模様。固いわけだよ・・・。

滑り止め剤も含めてきれいさっぱり除去してしまいました。

滑り止め剤も含めてきれいさっぱり除去してしまいました。

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8


火曜日(ハンドル周辺の復元作業)

分解時に発見した細かいカーボン剥がれの修復をしました。

まずは,瞬間接着時を患部(ケーブルを通すための開口部周辺)に塗って補強してあげます。

その後,再発防止策として,3Mのプラスチックテープ(黒)を小さく切って,患部に折り曲げて貼り付けます。

プラスチックテープは,「表面がツルツル」「伸び縮みしない」という特徴があるので,こういう,物が擦れる部分の補強には良いのでは?ということでやってみました。

瞬間接着剤で補強した後,こんな風に,プラスチックテープを貼り・・・

瞬間接着剤で補強した後,こんな風に,プラスチックテープを貼り・・・

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8
こんな風に仕上げます。これで,ケーブル(アウター)が擦っても大丈夫でしょう。

こんな風に仕上げます。これで,ケーブル(アウター)が擦っても大丈夫でしょう。

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

続いて,分解時にマークしていた位置にあわせて,STIも元通りの位置に取り付けました。

STIのカバー(サードパーティー製の赤い奴)が汚れた上に一部切れていたことから,純正の黒カバーに戻しました。

久しぶりにSTIカバーを純正の黒にもどしてみました。

久しぶりにSTIカバーを純正の黒にもどしてみました。

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8




水曜日(フレーム全損の危機に!)

フレーム各所のケーブルが擦れる場所の補強・養生作業(と言っても,擦れ傷防止に3Mの「表面保護テープ」を貼るだけ)をやりました。

まず,組上げてしまうとなかなかやりにくい,フレーム内を通ってきたケーブルが出てくるBB付近の補強・養生作業をやろうとしたのですが,インナーワイヤ用の「ライナー」を誤って抜いてしまうという大事件を起こしてしまいました。

うんぎゃ~,2本あるシフトケーブル用ライナーのうち,RD用の一本を抜いてしまった!

うんぎゃ~,2本あるシフトケーブル用ライナーのうち,RD用の一本を抜いてしまった!

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

595号のシフトワイヤ(前後とも)は,ヘッドチューブ横からフレーム内に入り,BB付近から外に出てくるようになっていますが,フレーム内部には特殊な構造(パイプとか)があるわけではなく,穴があるだけです。

それだけでは,インナーワイヤを通すことは困難なため,購入時からライナー(ま,超細長いストローと思っていただければ)が通してあり,この内部をシフトワイヤを通ります。

今回は,そのライナーを誤って抜いてしまったのです。

前述のとおり,フレームには入口と出口の2個の穴があるだけ(しかも狭い・・・)ですから,手探りでライナーを通すのはほとんど無理。

脳裏には「ひょっとしてフレーム全損・・・?」「いやいや,シングルにすれば・・・」「かくなる上はKOMか♪」など,さまざまな思いが駆け巡ります。

ネットで調べても,こんなお馬鹿さんはいないみたいで,いい手段が見つからなかったのですが,きわめて原始的に,裁縫セットで救済を試みることにしました。

針に1.5mくらいの木綿糸を通し,BB側の穴からフレームに入れ,糸をぴょこぴょこ振り続けて,ヘッド側の穴から針が出てくるのを期待します。

この,実にバカバカしく原始的な作業を続けること30分(!),ようやくヘッド側の穴から針が出てきた時は,黒四ダムの開通もかくや,という大歓声が湧き上がりました(うそ,深夜だし)。

普通の自転車作業には無縁と思われる,木綿糸をフレーム内に垂らします・・・。

普通の自転車作業には無縁と思われる,木綿糸をフレーム内に垂らします・・・。

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8
プラプラさせること30分,ようやく,ヘッド側の穴から針が出てきたよ!!!!

プラプラさせること30分,ようやく,ヘッド側の穴から針が出てきたよ!!!!

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8


本当は釣り糸でやればよかったのですが,手元にあったのは木綿糸だけで,こいつでは強度が全然足りないので,続いて,木綿糸をシフトワイヤに縛って,今度はシフトワイヤを通します。

最後は,シフトワイヤにライナーを通し(って,表現が逆か?)て引っ張り,ようやく,元のとおり,ヘッド~BB間のフレーム内にライナーを通すことができました。

ようやく,ライナーを元通りにフレームを通して,本日の作業は終了・・・。

ようやく,ライナーを元通りにフレームを通して,本日の作業は終了・・・。

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

いやはや,大変でした・・・。

危うく,BellatiでKOMをポチッてしまうところでしたが,無事に作業終了(というか,作業前の状態に戻っただけだ)して,深夜1時に眠りにつくことができました。


金曜日(コンポ取り付け)

コンポの取り付けは,実は一番楽な作業で,決められた場所に,指定トルクで固定すればいいだけです。

特筆事項はフロントディレイラ。

デロザ乗りさんのアドバイスにしたがって,FD-7900のメッキ剥がれについてシマノに問い合わせたところ,「そらあかんわ。送ってくれたらぎょーさん取り替えるよって」(うそ,標準語でした)と言ってくれたので,FD-7900は大阪府堺市にWiggleの伝票を添付して送ってしまいました。

手元には,FD-7900に交換したときに取り外したFD-6700が残っていたので,これで当座をしのぐことにしました。

代打で登場したFD-6700。意外とものすごく調子良かったりする・・・

代打で登場したFD-6700。意外とものすごく調子良かったりする・・・

SONY DSC-TX10

一時はサイクリーにでも持って行こうかと思っていたのですが,売らずに残しておいて良かったです(^^)


土曜日(ワイヤ張り,バーテープ巻き,完成)

ワイヤー張りは,最初にフレームを組んだときやハンドルバーを変えたときは大変でしたが,今回のように単純な張りなおし作業の場合,ワイヤの長さは前回どおりにすればいいので,ほとんど頭を使うことはありません。

オリンピックやツール(なぜ今?)を見ながら,張りなおし作業は2時間ほどで完了。

フルメンテ前と比べると,FD,前後ブレーキのワイヤが,コストダウンでアリゲーターのPTFEになりました(RDはシマノPTFE)が,アウターは今までどおり,純正の「赤」を使ってみました。

また,「タイコ部分で素線切れ」という不具合についてですが,良く見たら,アウターのエンドキャップはプラスチック製を使っていました。どうも,ハンドルバーをネオモルフェにしたときにそうしたらしく,金属製のキャップは,FD用のインラインアジャスターの部分だけに使っていました。

というわけで,素線切れの謎は解けぬままでした・・・。

アウターは以前と同じ,シマノ純正の赤。プラスチックテープでハンドルバーに固定します。<br />また,アウターのエンドキャップは,金属製ではなくプラスチックを用います。

アウターは以前と同じ,シマノ純正の赤。プラスチックテープでハンドルバーに固定します。
また,アウターのエンドキャップは,金属製ではなくプラスチックを用います。

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

最後は,おいらが自転車作業で最も苦手としている最難関作業,バーテープ巻きに着手します。

今回は,今までのバーテープ(黒→白黒→赤)とは全く趣を変えて,Cinelliの透明テープにしてみました。

おいらが愛するネオモルフェは,各部にロゴや説明(POWER ZONE,PALM ZONEなど)がプリントされているので,なんか,色つきのバーテープで隠してしまうのはもったいない気がしていました。

また,非常にエルゴノミックな形状をしているので,なるべく薄いテープが良かろうということで,Cinelliの「ジェリーリボン」にしてみた次第です。

今までの「赤」に代わり,今度は「透明」だ!

今までの「赤」に代わり,今度は「透明」だ!

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

見た目の特異さにも関わらず,ジェリーリボンの巻き作業は過去最大級に楽(日本語変?)でした。

ひっぱればいくらでもビヨ~ンと簡単に伸びるし,バーテープ自体の粘り気で固定するタイプで,両面テープも使わないので,何度もいったりきたりしながら,気に入った感じに巻きつけることができました。

出来上がってみると,なんとなく,納品前の埃防止に見えなくも無いですが,握った感じは前の分厚いLOOKコルクバーテープより断然優れています。

すでに走っちゃっているけど(笑),仕上がりはこんな感じになります。

すでに走っちゃっているけど(笑),仕上がりはこんな感じになります。

SONY DSC-TX10


日曜日(試験走行)

とても長かったです(作業も記事も・・・)が,ようやく,フルメンテ作業も終了しました。

すごく苦労した割には,外見の変化はほとんど無し・・・(笑)

すごく苦労した割には,外見の変化はほとんど無し・・・(笑)

SONY DSC-TX10
少し,精悍になった感じのハンドル周り。

少し,精悍になった感じのハンドル周り。

SONY DSC-TX10
こっそりと,スペーサー構成が変わっています。5mmのカーボンスペーサーをやめて,今年のFHCスペーサーを追加。

こっそりと,スペーサー構成が変わっています。5mmのカーボンスペーサーをやめて,今年のFHCスペーサーを追加。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

すでに紹介済みですが,各部の異常を見つけることができたのが一番大きな収穫でした。

FDは修理に出すことができましたし,各部の小さな剥がれなどは接着剤やテープで補修することもできました。

また,ワイヤ類は全張り替えですから,当然,「引き」が見違えるほど軽くなっています。

まぁ,走行に関わる部分では何も変わっていませんから(今回はホイールは未着手),走りが軽くなることはありませんが,精神的に安心感が得られたので満足です(^^)

次にこの姿になるのは,たぶん,2年後くらい・・・?

次にこの姿になるのは,たぶん,2年後くらい・・・?

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

あとは,FD-7900ちゃんが戻ってくることを祈るばかりです。

シマノさん,頼んますよ~。


■「作業」カテゴリー内の前後記事
2012年08月06日 | カテゴリ:  作業 | ID: 10421
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