世界最軽量ヘルメット,リマールの『PRO104』!

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The World's Lightest Helmet!! (本当はモストロの方が軽いけど...)
The World's Lightest Helmet!! (本当はモストロの方が軽いけど...)
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

自転車いじりが好きな人(おいらも含む)の多くは,「軽量化」に取り組みます。

しかし,ホイールやタイヤのような回転体は効果が大きいのですが,ステム,シートポスト,ボトルケージ(!)のような小物にになると,確かに軽くはなりますが,せいぜい数10~100gがいいところであり,莫大な費用がかかる割には「朝のう○こ1回分」にも満たないのが実情です。

ところが,ほんの100gでも絶大な軽量化効果を発揮できる物があります。それは......。

気に入った点

  • とにかく軽い!(200g)
  • 頭が巨大化しないデザイン
  • 赤・黒・白の色使いが好き
  • ダイヤル式のサイズ調整
  • 虫よけネット,顎ヒモのガードが付いている

イマイチな点

  • ランニングチェンジで,虫よけネットや顎ヒモガードが無いことがある
  • ステッカー類が剥がれやすい

まぁ,冒頭の写真でお気づきだとは思いますが,それは「ヘルメット」です。

自転車パーツの軽量化は,自転車全体を軽量化して少しでも抵抗を減らすためのものですが,普通,自転車と運転手をあわせると70kg以上もありますから,細かい軽量化がもたらす効果は,よほどのシリアスレーサーでない,限りなかなか実感できません。おいらもちっとも実感できていませんが,そもそも「軽量化作業」自体がものすごく楽しいので,細々とやっているところであります(^^;)

一方で,ヘルメットの軽量化は「自転車+運転手全体の軽量化」ではなく,「頭の軽量化」に直結です。軽量ヘルメットといっても,重いヘルメットと比べて,せいぜい100gくらいしか軽くならないのですが,首に掛かる負担は大幅に軽減されるはずです。

ヘルメットだって結構重くて,首に負担がかかっているんです。
ヘルメットだって結構重くて,首に負担がかかっているんです。
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

最初に買ったのは4000円くらいの廉価ヘルメットだったせいで,重量が350gもありました。50km程度走っている分には気にならないのですが,100kmを越えるあたりから首がしんどくなってきます。エンゾ早川さんあたりからは,「首の鍛え方が足りん!」「フォームが悪い!」と怒られてしまいそうですが,ヘルメットが重いのも原因の一つではないかと思っていました。

そこで,軽量ヘルメットを探し続けること約1年。ついに,世界最軽量のヘルメットに出会うことができました(本当はOGKのモストロの方が軽いそうですが...)。それは,LIMAR(リマール)の『PRO 104』(へ楽天で最安値検索)というヘルメット。

リマールは日本ではなじみが薄いブランドですが(おいらも知りませんでした...),イタリアでは有数の総合化学メーカーMPE社のブランドで,1989年からヘルメット業界(?)に参入しているようです。

気になる重量は,Mサイズでは最軽量の190g。デカ頭のおいらはLサイズですが,それでも公称200gです。一応,実測してみると208gでした。ちょいとサバ読んでますが,イタリア物ですから,「スーパーカーの最高速度」並の信用度でご容赦です。


他のヘルメットに比べると,浅い形状です。
他のヘルメットに比べると,浅い形状です。
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

ヘルメット全体の形状は比較的高さが低い(浅い)デザインのため,かぶったときに「キノコ頭」になりません。また,サイズ調整は,OGKのクラニウムロックと同様の機構であり,デカ頭のおいらでもジャストフィットでした。

ダイヤル式のサイズ調整機構。かぶってから簡単に回せるので調整が楽です~
ダイヤル式のサイズ調整機構。かぶってから簡単に回せるので調整が楽です~
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

横浜ワイズで色んなメーカーを試しましたが,おいらのデカ頭(しつこい)に合うのは,OGKとリマールくらいで,GIRO,LAZERなどはどんなに調整しても,どこかがぶつかっている感じがしました(METはOKでしたが,お値段がNGでした。涙...)。典型的な日本人頭形状なので,前後に細長いかっこいいヘルメットは,頭の横が当たってしまうのだと思います。リマールは,全国のデカ頭ライダーには朗報かもしれません。

ちょっと気になるのは,どうやら,マイナーチェンジ(ランニングチェンジ)がちょこちょこあるようで,同じ店頭に並んでいる物でも,細かい差がありました。

  • 虫除けメッシュの有無。前方のベンチレーションホールに,虫除け用にメッシュが付いていたり,付いていなかったりします。もちろん,付いていた方が絶対にいいので,気を付けて選びましょう。
  • あご紐のカバー。あご紐をバックルで折り返すと,紐がプランプランします。この部分をくるっとカバーする部品が付いてきます。これも,あった方がいいと思います。
  • 頭調整機構ダイヤルのデザイン。なぜか,リマールの「L」マークが入っている物と入っていない物がありました。が,特に機能上の差はなさそうなので,これは好みでしょう。
虫除けメッシュ。おいらのには付いていました。本体と一体化していて着脱不可です。
虫除けメッシュ。おいらのには付いていました。本体と一体化していて着脱不可です。
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

あごヒモカバー。これも便利なので,付いている個体を選びましょう。
あごヒモカバー。これも便利なので,付いている個体を選びましょう。
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

で,実際に1ヶ月ほど使ってみた感想は,「快適そのもの!」です。

かぶった瞬間から軽さを体感できますし,首の疲れ度合いが今までと全然違います。まだ最長でも50kmくらいしか連続走行していませんが,下ハンドルを握って前を見続けても,首が痛くなりません♪ また,副次的な効果として,横を見たり後ろを振り返るときにも,頭が軽いということは非常に楽です。サイズ調整機構でがっちりと固定できているせいもあり,いつでも,ひょい!と気軽に後ろを振り返ることができます。

ヘルメット内部は,着脱可能なパッドが付いています。まぁ,これはどのヘルメットも同じかな...?
ヘルメット内部は,着脱可能なパッドが付いています。まぁ,これはどのヘルメットも同じかな...?
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

あと,ベンチレーションホールがかなり大きく,また数も多いことから,通気性も非常に良いです。速度を上げるに連れ,頭がスースーする感じを味わえます(ひょっとすると,冬は寒いかもしれません)。

デザインは,METなんかに比べるとだいぶ地味ですが,赤+カーボン柄を選んだところ,それなりに格好良く見えているような気がしていますし(でも,やっぱりMETはかっこいいなぁ...),全国のデカ頭&首疲れライダーのみなさまにオススメだと思います~。



■まとめ

コレに決めた理由

とにかく軽いこと! 色々試しても,この軽さを味わえるのは,OGKモストロとLIMARしかありませんでした。また,小さめのデザインがデカ頭を隠してくれます♪

気に入ったところ

やっぱり軽さ。首への負担が全然違います。また,初めて経験する頭調整機構は便利です~。

イマイチなところ

本文にも書きましたが,マイナーチェンジが多いので,購入時には要注意です。あと,随所に「LIMAR」とか「PRO104」などのステッカーが貼ってあるのですが,どれも剥がれやすいです。メタル調のシールでカッコイイのに残念であります。


結構カッコイイ,ステッカーが付いています。が,剥がれやすいのが難点。
結構カッコイイ,ステッカーが付いています。が,剥がれやすいのが難点。
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

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2008年06月21日 | カテゴリ:  ウェア | ID: 924
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