絶対にマストで必要な必需品,心拍計サイコン POLAR CS400 (機能編)
防水性能もバッチリ♪ 豪雨のため2合目で断念した去年の富士山にて(涙)
RICOH Caplio GX100フォトポタ日記では,実に多くの自転車パーツや用品の紹介をしています。
基本的に,自転車生活を送るにあたって購入したものはほとんど紹介しているので,おいらが保有するほぼ全資産と思ってもらっていい状態です(笑)
が,あらゆる用品の中でも,おいらがもっとも愛し,絶対にマストで必要な必需品(かぶり過ぎ)である物の紹介をずっとし忘れていました。
それは,POLARの心拍計付きサイコン,CS400です。
POLAR CS400は,紹介記事によっては「サイコン」だったり「心拍計」だったりしますが,おいらは「心拍計も付いた超多機能サイコン」と認識しています。
もっと正確に言えば,「心拍計も付いた,ヒルクライム好き向け超多機能サイコン」です。それくらい,山を登ることが好きな人にとっては,便利な機能,うれしい機能がてんこ盛りなサイコンなのです。
ふぅ,登り切った。海抜0mの湯河原から登り切った箱根の大観山にて。
RICOH Caplio GX100そして,あまりにも多機能で特徴が多いため,今回の「機能編」と次回の「使用編」の2回に分けて紹介します。
CS400の特徴
ヒルクライマー向け機能満載(^^)
CS400は実に多くの機能がありますが,特にヒルクライマー,山や峠を登るのが好きな人向け機能がたくさんあります。
基本的な計測要素として,一般的な速度・ケイデンスのほかに,気圧高度計による「高度」と「温度」が計測できます。そして,これらを組み合わせることによって,以下のような情報を表示することができます。
- 高度
- 気温
- 傾斜角
- 累積登坂高度,降下高度
リアルタイムで見られるのはこれだけですが,サマリー機能やPC伝送後には,それぞれの最高・最小・平均値や時間あたり上昇速度なども見ることができます。
また,傾斜角は直接角度を測るのではなく,一定時間(10秒くらい?)の高度変化と走行距離から算出しているので,正確さにはかけますが,長い坂では安定した値になっていきます。
使用編でも紹介しますが,単調な坂を上っていくとき,少しずつ上がる高度,下がる気温,きつい坂の傾斜角を見ながら走ると,大きな励みになってくれます。(グラフ表示もできます♪)
ちょっとしんどい8%(笑) 湘南国際村にて。
RICOH Caplio GX100麓は30℃近かったけど,峠のてっぺんはヒンヤリしていました。篭坂峠にて。
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8累積高度2045mもすごいけど,消費エネルギー4832kcalもすごい・・・。昨年の豪雨富士山。
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8また,一日のツーリングを終え,「累積登坂高度=2000m」なんていう数字を見ると,「我ながらすげぇな・・・」と悦に入ることができます(笑)
心拍計機能
当たり前ではありますが,心拍を測ることができます。胸に巻いたセンサーベルトからのワイヤレス通信でサイコン本体に心拍表示を行います。
心拍に関しては,こんな機能が用意されています。
- 心拍表示(現在,最大,平均)
- 心拍警報(上限,下限)
- カロリー計算(合計,区間)
- 効率・燃費?(kmあたりカロリー,時間あたりカロリー)
これらの機能のうちで,なんといっても役に立つのは「心拍警報」機能です。
ヒルクライムでは,ついついオーバーペースになってしまいがちです。気合いを入れて走ると,すぐに心拍170bpm(beat per minute)なんかになってしまって疲弊します。(富士ヒルクラの時は190bpm平均でした・・・)
ずっと心拍計を見つめながら走ればいいのですが,前方不注意でCS400さまと心中することになりかねません。そこで,心拍の上限と下限をあらかじめ設定しておき,その領域を逸脱すると警報(アラーム)が鳴るようにすることができます。
また,上限・下限心拍を,その日の走り出しの体調から割り出してくれる機能もあります。
データ蓄積&PC伝送
CS400では,走行中に計測したデータを内部のメモリに蓄積してくれます。
一定時間(標準設定では5秒)おきに,速度・ケイデンス・心拍・高度を蓄積しています。また,各種計測値の最大・最小・平均も記録してくれます(速度・ケイデンス・心拍・高度・傾斜角・温度などなど)。
普通のサイコンが最高速度,平均速度くらしか記憶してくれない「その場限り」のメーターなのに比べると,ものすごい記憶量です。
蓄積したデータは,ファイル単位でCS400の内部に保管され,後でいつでも閲覧することができます。もはや,完全にパソコンという感じです・・・。
ただし,パソコンとのデータの伝送は今時珍しい「赤外線通信」なところが難点。最近のPCでは,レガシーデバイスである赤外線ポートをつけた機種は皆無かと思われます。
そこで,POLARからはUSBポートにつなぐ赤外線アダプターが出てはいるのですが,これがまたものすごくお高く,なんと10,000円近くもするのです。
これについては,画期的な解決策(?)がありますので,こちらの記事をご参照ください~
激安赤外線通信アダプタはコレだ!
RICOH Caplio GX100
パソコンとの連携
計測値をメモリに記憶するだけでもすごいと思うのですが,そのデータをパソコンに伝送することができます。
伝送したデータはパソコン上のソフトで閲覧したり,CSV化したりすることができます。この機能を使って,つらかった峠を思い出して悦に入ることができるのです(またかよ・・・)
富士ヒルクライムの時のデータ。楽しかったなぁ~(うっとり)
非常に高いカスタマイズ性
CS400は設定項目が非常に多く,自分好みの仕様にカスタマイズすることができます。
- 基本的な計測関係
- タイヤ周長や時計表示いった超基本項目のほか,計測間隔(秒),到達目標距離,など計測に関わる基本設定があります。
- 本人に関する設定
- 年齢,体重,最大心拍,VO2MAXなどの身体的な個人データを設定できます。
- 画面表示
- CS400では,一つの画面に同時に4つまで計測項目を表示できます。そのうち,1つはケイデンスが固定表示されていますので,残る3領域にどの計測項目を表示させるかを選ぶことができます。それぞれの領域に表示できる項目は,とても紹介しきれないほどの種類がありますので,次回においらの設定をお見せします。また,完全におまけ機能ですが,CS400の起動時の画面まで変更することができます。
ヒルクライムを前に,富士山の(つもり)絵を描いてみました♪
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
「機能編」のまとめ
以上,CS400のやたらと高機能ぶりが伝わりましたでしょうか?
これだけの高機能を秘めているため,メニュー構造が結構深く,もはや,完全に「パソコン」といった趣があります。
(今この原稿を書いているポメラよりも,よっぽどコンピュータです(笑))
ただ,あまりにも多機能なためにちょっとわかりにくい点や注意すべき点もあるのも事実です。この辺については,次回の「使用編」でご紹介する予定です~
お楽しみに~♪
暑い日も寒い日もCS400!
RICOH Caplio GX100- ■「サイコン」カテゴリー内の前後記事