ついに真打登場! Panaracer「シンクロエクステンダー」
Panaracer 「シンクロエクステンダー」。5個目のエクステンダー購入です(バカ?)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D2ヶ月ほど前にバルブエクステンダーの記事を書きました。
世に溢れるさまざまなエクステンダーを3種類に分類し,その中でも「装着時にエア調整もでき,その後は外して走ることもできる」タイプがお気に入り,としていました。
このタイプとして,自分で買ってみたTOPEAKの「プレスタバルブエクステンダー」を紹介しましたが,今回,TOPEAKに代わる真のお気に入りとしてPanaracerの「シンクロエクステンダー」に行き着きました。
長い,長い道のりでした・・・。
TOPEAK「プレスタバルブエクステンダー」の欠点
TOPEAKのエクステンダーはおいらのバルブ分類学上は「タイプ3」になりますので,下記の特徴があります。
- エアを入れることができる(当たり前)
- エアゲージで測定しながらエア圧調整ができる
- 走行時に外しておける
しかし,紹介記事でもすこし触れたのですが,ひとつだけ,欠点がありました。
それは,「エア圧測定時にエア漏れがする」というものです。
エクステンダーの先端をよく見ると,一般的なバルブと微妙に形状が違っています。
右は普通のチューブのバルブ,左はTOPEAKエクステンダー。なぜ,形が違うのだ・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dポンプでエアーを入れる時は漏れが無いのですが,エアーゲージでエア圧を測定しようとすると,バルブ位置からエアが漏れてしまいます。もたもたしていると,目標のエア圧を過ぎてしまうくらい,漏れていってしまうのです。
2月のときは,とりあえず,自己融着テープを巻きつけてエア漏れを防止していました。しかし,何回も使っていると,テープがよれてきてしまって,エア漏れが再開してしまいます。
こんな風にテープを巻いていたのですが,耐久性に難がありました・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D本来は(?),TOPEAKエクステンダーを改造して対応すべきところですが,ちょっと面倒になってきたので,思い切って,エアゲージと同メーカーのPanaracerのエクステンダーを購入してみました。
Panaracer 「シンクロエクステンダー」登場!
Panaracerのエクステンダーは,製品名を「シンクロエクステンダー」といいます。
装着した後も,元バルブのネジを同調して回すことができるので,こういう名前になっているようです。なので,バルブ分類学上はタイプ3です。
まぁ,そんなに工夫の余地がある製品ではないので,はっきり言ってTOPEAKのと同じです。
シンクロエクステンダーは2個セット。小さなOリングも2個付いてきます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
あえて異なる点を列挙するとこんな感じ。
- 2個入り:走るときには外しちゃうので,正直言って1個でいいんだけど・・・
- Oリング付き:小さなOリングが同梱されています。あらかじめ,タイヤ(チューブ)のバルブにかぶせておくことで,エクステンダーの根本からのエア漏れを防ぎます。
- バルブ先端形状:そう,これが肝です。TOPEAKとは微妙に形状が異なります。というか,普通のバルブと同じ形状です。
一番気になるのは,エクステンダーの先端形状ですが,写真の通り,TOPEAKとは異なります。
右がTOPEAK,左がPanaracer。TOPEAKの方が段階的に太くなっていっています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dただ,普通のバルブと並べてみると明らかですが,TOPEAKが独特の形状をしているのであって,Panaracerは普通のタイヤのバルブと同じ形状なだけです。
むしろ,なぜTOPEAKがオリジナリティを発揮しているのか,そっちが謎ですが。まぁ,よく見るとPanaracerについている3つの溝も気にならないではないですが・・・。JISとかで形状ってしっかり決まってないのかしらん?
普通のチューブなどと比べてみる。
左から,Vittoria EVO55,TOPEAKエクステンダー,Panaracerエクステンダー,Panaracer R'AIR。TOPEAKだけが,段階的に太くなる形状。
使い勝手
エア漏れ問題,解決です!(^^)
おいらは,TOPEAKのポンプと,Panaracerのエアゲージを使っているのですが,どちらでもエア漏れがしなくなりました!
エクステンダー | TOPEAKポンプ | Panaracerゲージ |
---|---|---|
TOPEAK | ○(漏れない) | ×(漏れる) |
Panaracer | ○(漏れない) | ○(漏れない) |
TOPEAKの時は,エア漏れしながら急いで測定していましたが,ゆっくり落ち着いて作業できます。
Panaracer同士,相性抜群です。エアー測定時に漏れなしです(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dポンプ(TOPEAK)との相性も問題無しです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dまた,少し心配だったポンプとの相性ですが,こちらも全く問題なしです。
そもそも,普通のタイヤバルブと同じ形状なのですから,何と組み合わせても問題ないはずなのです。
むしろ,TOPEAKはなぜ・・・(しつこい?)
というわけで,Panaracerのおかげで快適なバルブエクステンダー人生を始めることができたのですが,若干,気になる点もありますので,書き留めておきます。
装着の緩さ
これは,かぶせるタイプのエクステンダー(タイプ2,タイプ3)全体に共通することです。
お手持ちのフレンチバルブを見れば分かると思いますが,バルブの外側に彫られているネジの溝は,ピッチが大きく,とてもおおざっぱな作りです。
エクステンダーを装着するには,わずか,2回転程度しか締め込むことができず,すぐに緩んでしまいます。
もちろん,エクステンダー側の問題ではなく,フレンチバルブがこのような荒い造りのせいです。
もっと,ピッチが細かい,精密なネジ山だといいと思うのですが,こればっかりはこの品質で世界標準なのだから,あきらめるしかなさそうです。
Oリングが心許ない
Oリングをバルブ側につけておくことで,エクステンダー根本からのエア漏れを防止しているのですが,Oリングがとても小さいので,強度がかなり不安です。
こんな感じで,小さなOリングを装着しておくのです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dあまりきつくエクステンダーを締め込むと,ちぎれたり,傷が付いてしまいます。実はおいらは1個だめにしましたが,たまたま,似たようなサイズのOリングが1個だけ手持ちであったので,なんとかなっていますが,もう後はありません。
もう少し,太くしてくれてもいいと思うのですが,あまり太くすると,ただでさえ少ない締め込み量(2回転)がさらに少なくなってしまうのかな・・・。
いずれにせよ,どこで売っているか分からないけど,予備を入手しておいた方がいいような気がします。
なんか,根本的な解決策はないのかなぁ・・・。
模索中です(^^) こちらも気を長くお楽しみに~
- 【2011.4.24追記】
- 純正Oリングが弱っちい件について,一般のOリングを購入することで解決しました! こちらの記事を参照です~
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