ロードバイク傷防止キャンペーン(表面保護用テープ編)
本日の主役,3Mの表面保護用テープ#331
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D前回の「問題提起編」で,期待をあおりすぎてしまった感が否めませんが,気にせず,第2回目の今日は「表面保護用テープ」を紹介いたします。
まぁ,知っている人からすれば「な~んだ,あれかよ」というシロモノではありますが・・・(^^)ゞ
気に入った点
- フレームの表面傷保護には3Mの「#311 表面保護用テープ」が超有効!
- 貼ると透明でほとんど見えない
- 接着力が弱く,簡単にはがせる
- 長年貼っていてもベタ付かない
- 作業時の一時的な保護にも使える
イマイチな点
- お値段が高い(めちゃ長いので,mあたり単価は安い)
フレーム保護用に普通のテープを使ってみると・・・
今をさかのぼること5年,まだLGS SIX号しか持ってなかった頃。
ブレーキやシフトワイヤがフレームと干渉するので困っていました。
一応,デフォルトではJagwireのTopTubeが付いていたのですが,なんども無くしてしまい,そのつど購入していたのですが,前回紹介したとおりそのお値段がびっくりすくらい高い(4個で1000円)のが悩みの種でした。
そこで,フレーム側に保護用のテープを貼ってみることにしました。
LGS SIX号。ビニールテープが汚れまくり,かえってこいつが汚れの中心地になっている・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D発想は良かったのですが,使ったテープが,手元にあった「ちょい厚・透明のビニールテープ(詳細不明)」だったため,数ヶ月もするとこのテープが劣化。
粘着剤がベトベトし始め,周囲のごみを集めて真っ黒になってきてしまいました。
しかも,あきらめて剥がそうにも粘着剤がベトベトに残るので,にっちもさっちも。
普通のビニールテープやセロハンテープでは駄目でした・・・。
3M(スリーエム)の表面保護用テープ
バイクフレームの保護用に最適なテープを求め,世界中を旅した(ウソ)結果,会社の近所の東急ハンズに,たどり着きました。
で,見つけたのが,3M(スリーエム)の「表面保護用テープ」(商品番号#331)です。
3Mは,ガラスや金属板など,さまざまな工業製品の表面を保護するテープをたくさん作っています(こちら参照)。
このたくさんの製品の中から#331を指名買いしたわけではなく,たまたまハンズに有ったから買っただけですが,3Mのカタログによるとこんな特徴があるようです。
- 塩ビ基材+アクリル系粘着剤
- 透明
- 厚さ0.085mm
- 粘着剤はとても弱く,テープを剥がしても糊残りはありません
- プリント基板保護,金属板の加工や輸送時の保護,窓ガラスの養生用
昨年の秋ごろから半信半疑で#331を使い始めましたが,自転車保護用としては非常に使いやすいテープであることが判りました。
まず,その弱い接着力が魅力です(^^)
新品携帯の液晶画面についてくる保護シートを思い浮かべていただければいいかと思いますが,弱い接着力を持っていながら,剥がしても糊が残りません。安心して,フレームのロゴ部分なんかにも貼ることができます。
厚みが結構あり(0.085mm),ちょっとしたことでは破けたりしません。ケーブルと干渉し続けてもピンピンしています。
厚さは結構あります(普通のセロハンテープの2倍以上ある)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D液晶画面保護シールほどではないですが,一応,透明色です。色物ではまったく目立たなくなりますが,ミラーなどに貼るとくもりガラスになってしまい,使えません。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dまた,結構厚いのですが,割と伸びがききますので,ある程度の曲面でも皺がよることなく貼ることができます。
気になるお値段の方は,おいらが購入したサイズ(50mm×50m)で確か3000円くらいだったかと思います。
3000円と聞くと高く感じますが,50メートルもあるので,一生使っても使い切れないくらいありますので,まぁ,良しとしましょう(^^)
こんなところに使っています
使い始めてから約半年。今ではこんな場所に使っています。
ワイヤがあたる部分の保護
トップチューブはいろんなケーブルが接触してくるので,割と広範囲に貼っています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dヘッドチューブ(RD,FD,リアBR)まわりや,右のチェーンステイ(RD)のなど,ブレーキやシフトワイヤが触れそうな部分は,みんな#331を貼ってカバーしています。
トップチューブのロゴ
おそらく,多くのロード乗りが,トップチューブのロゴに愛着を感じているかと思いますが,おいらも,595で一番気に入っている部分です。
他人からはダウンチューブのロゴが目に入りやすい(横ですから)ですが,乗り手からはトップチューブのロゴが一番目に入りやすく,おいらの場合,ここに傷が付いたら1ヶ月は泣き続けるかと思います。
普通,ここに傷が付くことは無いとは思うのですが,ローラー台から降りるときや,輪行でのホイール接触,トップチューブに付けるバッグなどで傷が付くリスクはありますので,#331をガバ~っと貼って保護です。
貼る前はこんな感じで目立ちますが・・・
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D貼ってしまえばキレイに見えなくなります(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D適当に貼っちゃっているので,近くで見ると気泡が見えますが・・・(そのうち貼りなおそう)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D#331は弱粘着力で,糊がベタベタになることもありませんから安心です。
リアエンド
リアエンド(正確にはチェーンステイの末端付近)は,ローラー台によくぶつけるのです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dローラー台から外すとき,よくリアエンドをローラー台の固定金具にぶつけてしまいます。なので,この部分も#331で保護しています。
リアディレイラ
写真がイマイチだけど,ネームプレートの部分に貼っています。実に良くぶつける部位です。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dリアディレイラのネーム部分も,ローラー台の固定金具にぶつけることが多いのです。#331は金属にももちろん貼れますので,ばっちり保護です。
サイコンセンサー取り付け部分
サイコンセンサーはタイラップで取り付けることが多いのですが,取り付け部位がカーボンの場合,がっちりと締め付けたまま長年放置すると,タイラップの跡が凹んでいたり,砂がたまることで小さな傷が目白押しになったりしています。
LGS RHC号のフロントフォークはカーボンだったのですが,長年,CS400のスピードセンサーをつけていた結果,外してみると傷だらけになっていました。
595ではEdgeのサイコンセンサーをチェーンステイに載せていますので,この部分もぐるりとカバーしています。
細かく切るのが面倒なので,ぐるりとカバー。微妙に曲面ですが伸びるのでOK。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D一安心(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
ホイール・タイヤの近接部分
とっても見にくいですが,ブレーキの奥,シートステイのアーチ部分に貼ってあります。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D走行中,タイヤが巻き上げたゴミは結構,フレームにぶつかっています。
傷が付くことは少ないですが,泥やう○こが付くこともありますので,フロントフォークのアーチ部分と,シートステイのアーチ部分に,こっそりと#331を貼ってあります。
作業時の保護用に
ハンドル(ネオモルフェ)の取り付け作業時も,がっちりと傷防止。なんだか,職人のような気分も味わえます(?)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dケーブル張替えやハンドル取替えなど,大掛かりな作業をやるときには,ケーブルや工具などで自転車に傷をつけてしまうことがあります。
おいらが買った#331は50メートルもありますから,気前良く切って,作業時の保護用としても使っています。
ダウンチューブからケーブルが出てくる部分の保護について,書き忘れていたので追記しました。
ダウンチューブのケーブル露出部分
フレーム内蔵のケーブルが出てくる,ダウンチューブのBB付近も保護しています。
ケーブルがねじれているのは,先日のネオモルフェ作業からです。
先日のネオモルフェ取り付け作業のときに,FDとRDのケーブルを入れ替えようとして,ダウンチューブのBB付近でケーブルがフレームと干渉していることを発見。
もともと,砂埃などを拾いやすい部分だけに,良く見ると小さな擦れが多数。
大事に至らないうちに(笑),#331を貼っておきました。
まとめ
#331は弱い接着力ではありますが,自分から剥がれてしまうことは,まずありません。
それなのに,剥がした後には糊残りがありませんから,目立つ部分にも安心して貼ることができます。というか,目立つ部分を保護するために開発されたテープですから,当たり前ですが(^^)
上記の説明以外にも,気がついたら,チョキチョキペタペタ貼っています。
いつの間にか,K-Edge(チェーンキャッチャー)を使っていますが,これまた#331。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dおいらはやっていませんが,クランク側のチェーンステイ,クランクのロゴなんかにも使えそうです。
最後に注意点を4点ほど。
- ザラザラ面にはまったく付かない
- なぜだか判りませんが,木目のようなザラザラした面にはほとんど貼れません。まぁ,自転車で木目部分は普通は無いですが,稀に表面がザラザラのプラパーツもあるのでご注意を。
【2013.12.26追記】
艶消し塗装面も,やっぱりザラザラということでうまく貼れないとの情報を得ましたので追記しておきます。 - 表面は多少グリップがある
- テープ表面はスベスベではなく,少しグリップ力があります。これも普通は問題ありませんが,ボトルケージの内面に貼ったときはダメでした。ボトルの出し入れ時に滑ってくれず,使い物になりませんでした。
- ミラー面にはNG
- #331は「透明」なのですが,その透明度はそんなに高くなく,液晶保護みたいな用途では使うことは無理っぽいです。おいらは,バックミラーにSPYを使っているのですが,こいつが結構痛みやすいミラーなので,#331を貼って延命化を試みたのですが曇りガラスのようになってしまいました。こちらについては,次々回あたりに改善策を紹介予定です(52円50銭で解決しました)。
- 力のかかるところにもNG
- #331は厚手のテープで,ケーブルやチェーンなどによる「擦れ」には非常に有効です。が,所詮はビニールテープであるため,ペダル(の裏)の傷保護のように,大きな力のかかるところには向いていません。
今のところ,これ以外には,特に問題は感じていません。
普段は必要最小限にしておいて,輪行時など,傷を付けやすいときにはダウンチューブを丸ごとベターっと保護してしまうのもいいかと思います(本来の,このテープの使い方ですが)。
初期投資が若干高めですが,作業時の保護にもどんどん使えるし,トータルではとてもお買い得なテープと思います。
次回は,さらに小ネタになってしまいますが,ケーブル保護について紹介予定です。
【補足】
#331の使い始めが昨年秋なので,「炎天下での使用」を経験していません。
糊がグズグズになってしまう,などのトラブルについては未検証であります。
おいらはかまわず使い続けて検証するつもりですが,使用の際はご注意ください~
- 【2011.5.22追記】
- #331の不向きな場所として,「力のかかるところ」を追加しました。
- 【2011.5.22追記】
- ダウンチューブからケーブルが出てくる部分の保護について追記しました。
- 【2013.3.21追記】
- 炎天下の使用についてですが,何の問題もありませんでした。ベトベトすることもなく,また,貼ってある部分とそうでない部分での「日焼けの差」も特にありませんでした。
- 【2013.12.24追記】
- 水がかかる場所だとすぐに水分が接着面に浸入します。おそらく,点接触で弱い接着力を作っているので,その隙間に毛細管のように水か入るのでは?と思われます。
- 【2013.12.26追記】
- 艶消し塗装面にはうまく接着できないとの報告をいただきました(thanks kozzyさん)。ざらざら面には付かないことが分かっていましたが,「艶消し塗装」レベルのざらざらでもだめとのことです。
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