Shiro家初の市販サイコンホルダー,ミスターコントロール「ADP-3RC」

1件新しい記事(スピードセンサーマグネット修理完了) 1件古い記事(Edge705用緊急電源,eneloopスティックブースター)
おいら第4世代目のサイコンホルダー。<br />よく見ると,このハンドル(ネオモルフェ)のぐにゃぐにゃした形状は,サイコンホルダーじゃないとマウントできない気がする・・・。

おいら第4世代目のサイコンホルダー。
よく見ると,このハンドル(ネオモルフェ)のぐにゃぐにゃした形状は,サイコンホルダーじゃないとマウントできない気がする・・・。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

2009年1月の登場と同時に世界中に大反響を巻き起こし,以来,2年間にわたってShiro家のサイコンホルダーとして不動の地位を守ってきた手作りサイコンホルダー本ブログ内の紹介記事へ記事はこちら)。

登場から5ヵ月後のの2009年5月には,マウント部の材質をそれまでのアルミから木製に変更し,世界初の(一部)木製サイコンホルダーとして,新たな衝撃を自転車界に与えました(本ブログ内の紹介記事へ記事はこちら)。

さらに,2010年6月には,世界でもっとも厳しいEN14781規格をクリアしたカーボン(単にコラムカットで余っただけですが)に交換し,第3世代に突入していました(本ブログ内の紹介記事へ記事はこちら)。

しかし,2011年4月,これらの輝かしい栄光とは別れを告げ,ごく普通の市販品ホルダーへと方向転換することとなりました。

気に入った点

  • 取り付け箇所がとても細い(場所をとらない)
  • マウント部が長くて,サイコン以外にもライトなどを積める
  • 猛烈に頑丈(これでバイクを持ち上げられるくらい)
  • やっぱり市販品には勝てないなぁ・・・

イマイチな点

  • クランプ部はアルミなのでカーボンハンドルでは養生が必要
  • (利点の裏返しだけど)マウント部が長すぎる

なぜ自作ホルダーではダメなのか

自作ホルダーをあきらめることになった原因は,2010年4月に導入した本ブログ内の紹介記事へGPS付の巨大サイコンGARMIN Edge705です

Edge705は,GPS,心拍,ケイデンス,ワイヤレスなど全機能てんこ盛りの割には軽量な方なのですが,それでも,サイコンとしては異例の110gという巨漢です(ちなみに,POLAR CS400は41g)。

また,重量もさることながら,形状が前後方向に細長い上に,重心よりもかなり後ろに取り付けることになるため,路面からの振動が伝わると,前方向に回転しようとするモーメントが働きます。

そう,Edge705が巨大すぎるのです・・・。

そう,Edge705が巨大すぎるのです・・・。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

手作り第3世代ホルダーは,マウント部をカーボンに変更してだいぶ強度は増したのですが,アーム部分は初代から使い続けているプラスチック(ABSかな?)製。

Edge705を支えるためにマウント部の固定ネジをきつく締め付けていたのですが,だんだんアーム部が変形してきてしまいました。

アーム部が変形したことで,ホルダー全体が左向きに数度傾いた状態で使い続けていたのですが,サイコンを見るたびに「左曲がりだよなぁ」と思い続けるのがつらくて,自作サイコンホルダーはあきらめたしだいです。



市販品で探してみよう!

自作サイコンホルダーをあきらめて市販品を使うことにしたのですが,この「サイコンホルダー」というのは,多くのメーカーが似たような商品を出す,サイクルパーツ激戦区(?)のようです。

おいらが実物を見ただけで,

ミノウラの『スペースグリップ』シリーズ
複数の種類があり,おそらく,これを見たことが無いロード乗りはいないと思えるくらい,この分野ではメジャーな商品です。ただ,ブルベみたいに満艦飾で走るためには良いとは思うのですが,シンプルなロードにはデザイン的にイマイチな感じがします。
FSAの『コントロールセンター』
Y'sでしか見たことがないのですが,デザインが超かっこよかった。しかし手にとってみると,肝心の強度が,びっくりすくらい弱かったのでNGです。なんで,もっと頑丈に作らないんだろ・・・?
DixNaの『イージーアーム』
ステムのハンドルバー側の固定ボルトと共締めする,珍しいタイプのホルダー。かなり見やすい位置までサイコンを空中浮遊(?)させることができそうですが,「共締め」というところが,カーボンハンドルを使う身としてはちょっと気になってしまってパスです。

なんかがありました。

が,どれも,「これだ!」とはならず,しばらくは理想のサイコンホルダーを求めてさまよう旅人状態になっていました。

そんな3月のある日,シューズを見に出かけた「相模サイクル」で,無造作に山積みになっているサイコンホルダーを発見しました。

それが,今回紹介する,ミスターコントロール社(操縦氏?)の『コンピューター/ライトマウント ADP-3RC』というサイコンホルダーです。

「説明不要」という感じの,シンプルなサイコンホルダーADP-3RC。

「説明不要」という感じの,シンプルなサイコンホルダーADP-3RC。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D


操縦氏の「ADP-3RC」登場!

APD-3RCの(おいらが勝手に考えた)特徴は以下のとおりです。



普通にハンドルバーに固定

オーソドックスに,前後2本のボルトでハンドルバーをクランプする形で固定します。

ご丁寧に,前後2本のボルトでクランプします。

ご丁寧に,前後2本のボルトでクランプします。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
31.8mmだとこんな感じになります。

31.8mmだとこんな感じになります。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

また,写真を撮り忘れてしまったのですが,複数のシム(スペーサー)が同梱されていて,クランプ径は31.8mm,26.0mm,25.4mmのバーに対応しています。

公式にはシムで3種類の直径に対応できることになっていますが,写真のように2本ボルトで固定するので,適当なゴムシートでも噛ませれば,どんな径にでも対応できるように思えます。



マウント部はカーボン

こんな部分を軽量化してもしょうがない気がしますが,カーボンでできています。

しかし,ためしに重さを量ってみると,ADP-3RCが17gに対し,お手製木製マウント部は9gでありました。侮るべからず,お手製木製マウント!です(笑)

カーボン製のマウント部。直径は22.26mm(実測)

カーボン製のマウント部。直径は22.26mm(実測)

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

ちなみに,マウント部の直径は22.26mmでした。お手製木製マウントは23.75mmで残念ながら装着できませんでした。



やたらと長いマウント部

マウント部は70mmもあり,サイコンだけを乗せると半分くらいが余ってしまうほどです。。

巨大サイコンEdge705を載せても,まだ半分も余っている。

巨大サイコンEdge705を載せても,まだ半分も余っている。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

最初は,のこぎりで切ってしまおうかと思ったのですが,せっかくなので,ライトやベルも一緒に載せるようにしています。

サイコン,ライト,ベルを載せた状態。ちょっと見栄え悪いか?

サイコン,ライト,ベルを載せた状態。ちょっと見栄え悪いか?

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

ハンドル周りはすっきりするし,後述するように,アーム部の強度がかなりあるので,いろいろ載せてもびくともしません。



半年使ってみての感想・注意点など

ADP-3RCを使い始めたのは今年の4月ですから,7ヶ月ほど使ったことになります。

使ってみての感想や注意点をまとめておきました。



ハンドルバーには養生を

アーム部はアルミ製で,ハンドルバーにクランプする形で固定します。

ですので,ハンドルバー側はゴムシートやテープで養生しておいた方が無難かと思います。

おいらの場合,カーボンハンドルバー(本ブログ内の紹介記事へネオモルフェ)なので,傷が結構気になります。

もうすこし,マシなゴムシートを巻くべきだったか・・・?

もうすこし,マシなゴムシートを巻くべきだったか・・・?

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

そこで,いつもの本ブログ内の紹介記事へ3M表面保護テープを一周巻き,その上に,自転車乗りなら誰でも何枚か持っている(?)ゴムシートを当てて固定しています。



クランプ用ボルトはネジ止め剤を

一つ前の項目ともカブるのですが,カーボンハンドルを使っている場合,クランプ部の締め付けトルクが気になります。

アームの横幅が数mmしかなく細いため,締め付けると応力が狭い範囲に集中しそうです。

もともと,緩んだところで致命的なパーツではないので,おいらはとても緩いトルクで固定しています(3Nmくらい)。

前述のようにゴムシートを噛ましてるせいもあり,これでアームが回転してしまうようなことはまったく無いのですが,クランプ用のボルトが緩んでしまうことがありました(本ブログ内の紹介記事へこちらを参照)。

ロックタイトを薄く塗って固定しています。

ロックタイトを薄く塗って固定しています。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

そこで,ネジ止め剤(ロックタイト)を塗ってみたところ,それから半年間,特にトラブルも無く運用できています。



全体的にすごく頑丈(^^)

アーム部分はアルミ,マウント部はカーボンという組み合わせなのですが,とにかく非常に頑丈です。

お手製ホルダーの時には,Edge705(CS400も)の各種ボタンを押すときには,ホルダー全体が多少たわんでしまっていましたが,ADP-3RCの場合は,びくともしません。

マウント部もボルトでクランプします。どこもかしこも頑丈に作られています。

マウント部もボルトでクランプします。どこもかしこも頑丈に作られています。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

「この部分にこんなに強度が必要か?」という気もしないではないですが,安定感はピカイチです(^^)

おかげで,重たいライト(本ブログ内の紹介記事へキャットアイのHL-EL520)を載せても大丈夫です。



まとめ

運転手目線だとこんな感じです@富士スバルライン

運転手目線だとこんな感じです@富士スバルライン

Sony DSC-TX10

3世代続いたお手製ホルダーにお別れするのは少し寂しいところですが,ADP-3RCの安定感は抜群であり,乗車中にホルダーの状態を気にすることは一切なくなりました。

以前は,Edge705のLAPボタン(上から押す)や,モード切替ボタン(左から押す)を押す際には,アームがたわまないように気を使っていましたが,今では気にせず指一本でグイグイ押せるようになりました。

お値段も常識的な範囲ですし,なかなかいい感じです(^^)

おしまい。

【2015/3/13追記】
サイコンをEdge810Jに変えたら,専用のマウント(アウトフロントマウント)が同梱されてきたので,そちらに乗り換えてしまいました。でも,サイコンしか載せられないので意外と不便。こちらに戻すかもしれません・・・

■「サイコン」カテゴリー内の前後記事
■ネットで詳細情報を探す

[楽天で最安値検索]

だいたい,2000円弱です
ミスターコントロール コンピューター/ライトマウント  ADP-3RC
AMAZONにもありました

2011年11月26日 | カテゴリ:  サイコン | ID: 10192
トラックバック: 0
http://garneau.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/6875