さようならFUSION3 TL。そして,次のタイヤは・・・?

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FUSION3 TLさん,お疲れ様でした! m(_ _)m

FUSION3 TLさん,お疲れ様でした! m(_ _)m

SONY NEX-5N + E18-55mm

春は出会いの季節ですが,同時にお別れの季節でもあります。

2010年9月から使い続けてきた,練習&ロングライド用タイヤであるFUSION3 Tubeless(以下,TL)とも,ついにお別れのときがやってきました。

FUSION3 TLの気に入った点

  • 対パンク性能が高い
  • 摩耗しにくい
  • 空気圧が低いので乗り心地が良い(ケツに優しい)
  • 巡航状態では気持ちがいい

イマイチな点

  • 摩耗する前に劣化してしまう
  • 結構重い
  • 同じチューブレス族の中ではお値段が高い

FUSION3 TLの使用感

FUSION3 TLは,以下の表のように,1年7ヶ月にわたるご奉公を無パンクで勤め上げることができました。

使用期間1年7ヶ月
走行距離3680km
パンク回数0回
前後ローテーション1回
常用空気圧6.5~7.0気圧

具体的な使用感は,中間レポートで書いたときとほとんど変りません。

  • お尻に優しい(推奨空気圧が低い)
  • グリップは問題なし(まぁ,そんなに攻めないし・・・)
  • 軽快性は無い(重いっす。加速で感じます)
  • 平地巡航は快適(重さのおかげか速度維持が楽)
  • トップスピードが高い(原因はわからないけど,速いです)

(各項目の説明は中間レポートを参照ください)


以下に,寿命まで使ってみて初めて判ったこと2点を列挙します。



耐パンク性能は高い

毎月の月間走行記録ネタでも紹介していますが,もう3年以上もパンクをしていません。

この間,使用したのは

  • Michelin PRO3 Race
  • Michelin PRO3 Light
  • FUSION3 TL
  • Veloflex Record

の4銘柄に亘るので,とりわけFUSION3 TLのおかげとは言い切れないのですが,やっぱり,一番パンクに強そうな気がします。


どんなに注意して走っていても,小さな砂や金属片などの異物はタイヤに付着することがあります。

タイヤに付着した異物はすぐに取れればいいのですが,タイヤの種類によってはしつこくタイヤ表面に居残り続けます。

おいらは,「何かを踏んだ?」と思ったらタイヤ表面をグローブでこすって異物を取るようにしています。フロントは走りながら(真似しないでネ),リアは降りて空転させてこすり落とします。

PRO3 Raceのときは,割としつこく吸着し続けて,この秘儀の出番が多かったのですが,FUSION3 TLの場合はわりとあっさり落下してしまうことが多く,秘儀の出番は少なくなりました。

というわけで,正確には,耐パンク性能が高いというより,パンクの原因を早めに落としてくれるという感じです(かといって,グリップが悪いわけではありません)。




「磨耗」より先に「劣化」がくる

当たり前ですが,乗り続けることでトレッド面は磨耗していきます。

トレッド面の磨耗が限界まできたら交換ですが,FUSION3 TLの場合,「磨耗」よりも先に「劣化」が顕著になり,交換に至りました。

パッと見は大丈夫そうなんだけど・・・

パッと見は大丈夫そうなんだけど・・・

SONY NEX-5N + E18-55mm

遠目で見ればあまり磨耗していないし,特に問題無さそうなのですが,マクロレンズで近づいて見ると表面には細かいヒビが無数に発生していることが判ります。

近づいてみると,サイドとトレッドの境目あたりにヒビが・・・

近づいてみると,サイドとトレッドの境目あたりにヒビが・・・

SONY NEX-5N + E18-55mm
さらに近づくと,ヒビだらけじゃ~

さらに近づくと,ヒビだらけじゃ~

SONY NEX-5N + E18-55mm

ひょっとすると低体重(55kg)すぎるからかもしれませんが,あまりに磨耗しなさ過ぎて,先に劣化による製品寿命が来てしまうのかもしれません。

ちなみに,PRO3 Raceのときも同じ状態でしたが,当時は走行のつどタイヤを洗浄して日光浴させるという,加速劣化試験みたいな使い方をしていたのが原因と思っています。

FUSION3 TLはほとんど洗浄したことがないですから,もともと,磨耗やパンクの有無に関わらず,製品寿命は2年弱くらいなのかな,と思っています。


FUSION3 TLのまとめ

以上のとおり,おいらの使い方(=平地巡航主体。ヒルクライムは決戦タイヤが別にある)では,非常に満足度が高いタイヤでした。

お尻に優しいし,巡航は早いし,耐パンク性能も十分。

しいて言えば,見た目が非常に地味というところが難点ですが,使用ホイールが割りと派手(SHAMAL)ですから,真っ黒タイヤでもちょうどいいのかもしれません。

以下,過去に使った主要タイヤとの比較を載せておきます。
(※マークは中間評価からの変更点)

評価項目Vittoria
OPEN CORSA
EVO CX
Panaracer
Extreme EVO3
Protex
Michelin
PRO3 Race
Hutchinson
FUSION3 TL
空気圧10bar10bar6.5bar6.5~7.0bar
尻への優しさ
転がり抵抗
グリップ力
耐パンク性能◎(※1)
重量×
耐久性×◎(※2)
見た目×△(※3)

※1:中間レポートでは「◎?」でしたが,「?」が取れました。
※2:磨耗には強いですが,2年で経年劣化が進みます
※3:慣れればOKです(笑)




新タイヤ登場!!

どんなにいいタイヤでも寿命が来たらお別れしなければなりません。

今まで,LGS RHC号,595号と2台のロードバイクを乗り継ぎ,その間に色んなタイヤを試してきましたが,同じタイヤを2回装着したことは無く,毎回,目新しいタイヤを選んでいました。

試した順に書くと以下のとおりになります。

  1. MAXXIS Refuse2
  2. Vittoria OPEN CORSA EVO CX
  3. Panaracer Extreme EVO3 Protex
  4. Michelin PRO3 Race
  5. Michelin PRO3 Light
  6. Hutchinson FUSION3 Tubeless
  7. Veloflex Record (チューブラー)

そして,8世代目となる,ニュータイヤは・・・,


Hutchinson
FUSION3 Tubeless

になりました(^^)

またも登場,FUSION3 TLさま! もちろん,前後とも交換。

またも登場,FUSION3 TLさま! もちろん,前後とも交換。

SONY NEX-5N + E18-55mm

そう,初めて,同じタイヤを2回装着することにしました!

2年前に比べて,IRCの軽量チューブレスなんかも登場して選択肢が増えたチューブレスタイヤ(2メーカーで10種類程度)。

なのに,こんな,真っ黒で地味なFUSION3 TLを2期にわたって連続使用することになったのは,以下の理由によります。

【重さは気にしない】
IRCのチューブレスライトやHutchinsonのATOMは,FUSION3よりもかなり軽量ですが,本気でヒルクライムするとき(いつも本気だ!笑)はMV32T UL+Recordという,比較にならないくらい軽量なホイール・タイヤで望みます。普段の練習&ロングライド向きに使用するSHAMALには,軽量さより頑丈さを優先です。
【Wiggleで安く売っていた(笑)】
それかよ・・・,という感じでしょけど,やっぱりそうです(笑)
おいらの場合,正直言ってヒルクライム以外はそんなにマジメに走っていないので,ハイグレード(≒高価)なタイヤは求めていないという理由です。

というわけで,積極的なのか,消極的なのかよくわからない理由ですが,またもFUSION3 TLを選んでしまいました。

ただ,たぶん,多くの方がそうだと思うのですが,一度,チューブレスタイヤを使い始めたら,二度とクリンチャーには戻らないのではないでしょうか。

少なくとも,おいらはそうです。

乗り心地はすごく良いし,パンク修理も慣れれば全然大変じゃない(IRCのタイヤレバーさえあればいい)。

装着も最初は苦労しましたが,今回は石鹸水すら使わず,前後2つで30分くらいで完了しています。

さすが新品(左),ヒビがありません。交換前(右)はヒビだらけです。

さすが新品(左),ヒビがありません。交換前(右)はヒビだらけです。

SONY NEX-5N + E18-55mm

問題は参入メーカーの少なささから来る,バリエーションの少なさがありますが,自分のお気に入りのタイヤができてしまえば,それで十分です。

ま,できれば,もう少しカラバリが増えて欲しいところなので,これから2年使い続けるうちに,もう少しカラバリが増えてくれれば幸いです(Michelinが参入してくれないかなぁ)。

それでは,また2年後にお会いしましょう(^^)

これから約2年,よろしくね!(^^)

これから約2年,よろしくね!(^^)

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あ,いけない。これから髭剃りしなきゃ・・・(笑)


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2012年04月18日 | カテゴリ:  タイヤ | ID: 10309
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