2010年ヤビツアタックを振り返って
初めて,5月にNoguさんと上ったときの写真。ここから始まったのです(^^)
RICOH Caplio GX100おいらの,今シーズンのヤビツアタックは,先日の超軽量化作戦を最後に終わりました。
残念ながら,目標としていた「40分切り」には2分ほど届かない,41分59秒がベストタイムでありました。シーズンを終えるにあたり,今年の(って,今年初挑戦なんですが)ヤビツアタックについて振り返ってみました。
終わりは突然にやってきた(涙)
例年,冬になって気温が下がると,左足のガングリオンが痛み始めます。
(悩んでいたころの記事はこちら。発見・手術の経緯はこちら)
そして,その痛みは,ある日突然やってきます。
もともと,「寒くなる→痛くなる」という関係自体,主治医も不思議がっているのですが,この「ある日を境に痛くなる」というのもまことに不思議な症状です。
今年の「ある日」は,超軽量化作戦で挑戦した直後の11月6日(土)です。
この日を境に,おいらの左足は立つのも痛いし座るのも痛い。アグラをかくことも痛いし,和式便座で踏ん張ることもできない。
SKINSを履いても,痛いものは痛い(涙)
RICOH Caplio GX100毎年のことではありますが,これから春までの間は過酷な運動を避け,のんびりポタに徹するしかなくなります。
長距離をゆっくり走るのには問題は無いのですが,短距離を過酷なペースで上るのはまったく無理であり,かくして,おいらのヤビツシーズンは終わったのでありました・・・(涙)
今シーズンの戦績を振り返る
5月にNoguさんと初挑戦したのを皮切りに,夏前に4回,秋には4回の合計8回のヤビツアタックを行いました。
日付 | タイム | 備考 |
---|---|---|
5月2日 | 44分32秒 | Noguさんと初挑戦 |
5月28日 | 44分32秒 | Edge705登場 |
6月11日 | 42分48秒 | バーチャルトレーナー登場。蓑毛は抑え目ペース。 |
7月19日 | 46分15秒 | DURA-ACEで10速化 |
10月11日 | 44分07秒 | コースを忘却 |
10月12日 | 41分59秒 | コースプロファイル機能登場 |
10月23日 | 41分59秒 | 4人で並んで挑戦 |
11月4日 | 42分37秒 | 超軽量化作戦,PRO3Light |
振り返ってみると,体力向上やライディングテクニック向上の努力はほとんど行っておらず,もっぱら,新アイテム(Edge705やDURA-ACEやPRO3Lightなどなど・・・)を使ってみることで姑息にタイムアップを狙っていることがわかります。
いかにも,中年おじさんっぽい,アプローチの仕方であります(笑)
Edge705のコースプロファイル画面。斜度が分かって便利♪
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dが,その甲斐があってかどうか,わずかながらもタイムは縮んできています。グラフにするとこんな感じです(↓)
今シーズン8回の挑戦結果。わずかながら成長してきるか!?
完全同タイムが2回もあるというのが,超驚きですが,この調子でがんばっていけば,あと10回も挑戦すれば40分切も見えてきそうな,見えてこなさそうな・・・(笑)
なぜそんなに好きなのか!?(^^)
以前,坂を上ることが好きな理由を書いたことがあります(こちらの記事)。
そのときは,「自分の力だけで上れる」「山は静か」「景色がいい」「山岳王みたいでかっこいい♪」という理由でしたが,2年近くたった今では,もうすこし楽しい理由がはっきりしてきました。
途中でやめられないところ
平地を走っているときは,ちょっとだるくなったりすれば,いつでも足をとめて空走することができるし,その気になれば自転車を停めて休憩だってできます。
でも,ヤビツのタイムアタックは違うんです。
一瞬でも足を止めてしまったら,記録更新はあり得ませんし,道ばたに停まってしまったらその日のチャレンジは終了です。
蓑毛の激坂区間。気を抜いたら,はい,おしまいです(^^)
RICOH Caplio GX100やめようと思えばやめられるんです。
ペダルを止めて,ハンドルを曲げてUターンして,下ればいいだけです。しかし,そうしてしまうと,その日一日が終わってしまいます。
有給を申請して前日から準備し,早起きして藤沢から駆けつけたのに,あっさりと終わってしまいます。
おいらは,と~っても根気がなく,すぐに中途半端でやめてしまう人ですが,それ以上にケチンボでもあるので,せっかく挑戦したのにあっさりやめるのがもったいなく,命に関わる状態にならない限り,必ず頂上まで行きます。
この「やめられなさ」「強制的にやり遂げさせられる」感が好きです。
どうしようもなく中途半端な人なのに,ヤビツに行った以上は必ず頂上まで登りきる。普段は決して感じることがない(悲),仕事での達成感をヤビツで味わっているのかもしれません(笑)
肉体の限界までがんばること
日常生活の中で,心拍が190bpmにもなることがあるでしょうか?
話しかけられても返事ができないくらい,息が激しくなることがあるでしょうか?
立ってられないくらヘトヘトなのに,山ガールに峠のベンチを占領されているせいで,周囲の目も気にせず路上に寝転がることがあるでしょうか?
おいらはどれもあります。イン,ヤビツです(笑)
たいてい,こんな心拍グラフです(これは6月のとき)。190bpm近くまで回っています。
40歳になっても,こんな過酷な運動をできるというのに素直に驚きますし,バカさ加減に呆れてしまったりします。
でも,バカなことをやっているときこそ,楽しいもんです(^^)
いろいろな出会い
ヤビツに上ると,ほぼ間違いなく,山バカな人たちと出会うことになります。
MTBやクロスでのんびりと上ってこられる人もいますが,大半は,ロードで限界まで攻めて上ってくる人たちです。
で,後者の山バカたちの行動はたいてい決まっています。
- ベンチでぐったりする
- 起きあがって何かを飲む or 食べる
- 立看板のところに自転車を置いて写真を撮る
- なぜか下るのがもったいなくなる
- そこらの人と話す
登山ではみんな挨拶をするように,ヤビツに上る山バカローディ達もよく挨拶をします。
これは10月の写真。Noguさん,ucchannさん,ぶちょーさんの4人で挑戦!
RICOH Caplio GX100おいらは,一人で6回上っていますが,苦しすぎて起きあがれなかった2回を除き,そこにいた山バカな人たちをお話をしました。
足立区から自走してきた人や,本日2回目のチャレンジの人や,3回目の人(驚!)。
こんな楽しい人たちと話せるのも楽しみの一つです。
来シーズンに向けての予定
延々と回想シーンが続いてしまいましたが,もちろん,ヤビツは今シーズンで終わってしまったわけではなく,来年の春には「2011年中に人類を40分以内にヤビツに送り込む」を目標に掲げて再スタートする予定です。
今年のままでは芸がないので,来シーズンに向けて,この冬はこんな準備をしていきたいと考えています。
機材面でのパワーアップ
もう,ネタがないです(笑)
走りに直結しそうなパーツはあらかた交換し尽くしてしまっています。
強いて言えば,ハンドルバーについては是非,チネリのネオモルフェに交換したいと考えています。
ヒルクライム中はほとんどの時間,ハンドルバーのトップ部分を「握る」ことになります。おいらのFSAは,トップ部分は手を「置く」ように設計されていますから,握るにはちょっと太すぎるという難点があります。
まぁ,これによってタイムに影響が出ているとは思えませんが,エンジンの稼働率(=モチベーション)向上には大きく貢献できるのでは?と思っています。
12-27Tとのお別れ?
一昨年の富士ヒルクライムから,ずっと12-27Tのリアスプロケを使っています。
フロント34×リア27はロードとしては限界まで軽いギア比で,高回転を維持するのには役だってくれるのですが,いくらなんでも進まなさすぎな気がしてきました。
おいらのお守り12-27T。そろそろ,25Tに挑戦してみるか!?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dもっと,根本的な脚力(筋力)を身につけ,せめて25Tで蓑毛の激坂を上れるようになりたいと考えています。
そのために,サイクリーで中古の12-25T(105クラス)を2900円で購入しておきました(^^)
来年はDURAの25Tかな!?
冬場はLSDや固定ローラー台で
昨年は,秋に足の手術(ガングリオン)をやったため,冬は一回も自転車に乗りませんでした。
残念ながら,ガングリオンは再発してしまいましたが,今年は手術はやりません。ガンになるとか,そういう心配はなく,基本的には「痛いだけ」なので,とりあえず今年の冬は我慢してみます。
ヤビツのように極度に高負荷な運動はできませんが,通常の平地走行にはまったく問題がありません。
なので,この冬はゆっくりペースのLSDや,寒さが我慢できなければ固定ローラー台に乗り,春に向けてトレーニングを積もうと考えています。
コースの研究
まぁ,技術や体力が無い段階で言うのもなんですが,コース戦略をもう少し考えないといかんです。
先日,Noguさんのブログを読んで驚きましたが,ヤビツは11kmしかないわりには実に変化に富んでいます。その中でも,序盤の蓑毛激坂は斜度がかなりきついため,「ここが一番きつい!」と思い込んでしまいます。
しかし,菜の花台から終盤の3kmほども非常に斜度がきついのです。
ゴール手前2km付近。ゆるそうに見えて,意外ときつい!! もちろん,30k/hは出ない。
RICOH Caplio GX100今まで,ずっと「後半はバテるな~」と思っていたのですが,実はコースも厳しい,ということを知りました。この情報を元に,もう少しコース戦略を練り直し,後半にまで体力を温存する走りを考えていきたいと思います。
春にはヤビツ再開,そして6月の富士ヒルクライムのため,(根気のなさが不安ですが)目標を持ってがんばろう~!!
おしまい(^^)
来年も,こんな感じでアタックしたい! (蓑毛の上のでこぼこ道)
RICOH Caplio GX100- ■「ヤビツ峠」カテゴリー内の前後記事
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- 1件新しい記事:2011年のヤビツシーズン開幕!(^^)
- 1件古い記事 :The Final ヤビツ in 2010