チューブレスタイヤに釘が刺さる現象に遭遇!
うんぎゃ~,買ったばかりのROADLIITEチューブレスが!!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9先日の記事で少し紹介したのですが,思いついて夕方ライドに出かけた日,こんなすごい状況に遭遇していしまいました。
「また,パンク!?」
と笑わないでください。
これは,パンクじゃないんです。
チューブレスタイヤに長い釘が刺さっただけです(笑)
長いけど,要するにこんなお話です(^^)
- 買ったばっかりのチューブレスタイヤ,IRC「ROAD LITE TL」に釘がグッサリ!
- そのまま気が付かないでしばらく走ってしまうくらい,バーストもしないし,エア漏れもしない
- 応急修理は,タイヤを外して,クリンチャー用のチューブを入れるだけ(もちろん,釘は抜いておく)
- 本格的修理は,タイヤの裏面(=チューブ膜)にパッチを当てるだけ
- 総じて,チューブレスタイヤのパンク対応は楽だわ~(^^)
謎の釘刺さり現象に遭遇!
葉山付近の細い半島の道を走っていたところ,リアタイヤから「カツ,カツ,カツ」という音が聞こえてくるようになりました。
「あれ? スピードセンサーマグネットがぶつかってるか?」なんて思ったのですが,あいにく後続の自動車が多くて停まることができず,500mくらい走ってから路肩にとめることができました。
で,リアタイヤを見てビックリ。
冒頭の写真の通り,使い始めて間もないIRCの「ROADLITEチューブレス」に釘がガッツリとタイヤに食い込み,頭だけが半分飛び出ている状態でした。
我が目を疑いました。
どう見ても,釘の本体部分(?)?はタイヤの中にグッサリと入っているのに,走行できてしまっているのはどういうことなんでしょう!?
手で触ってみると,釘はカチカチに固く刺さっていて,全く動く気配がありません。
指でつついても,ビクともしません。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9当然,エアーが漏れているかと思ったのですが,耳を近づけても何も音がせず,ボトルの水をかけても何もおこりません。
しかし,その状態で釘を手でグイグイ押すと,エアーが漏れて水が泡立ちましたので,釘はタイヤ内部まで貫通しているのは間違い無さそうです。
・・・
この,「釘はブッ刺さっているけど,エア漏れしていない状態」をなんと呼ぶのでしょう?
広辞苑によると,「パンク」とは「タイヤのチューブに穴があいて空気が抜けること」を刺す指すようです。
この定義によると,確かに釘で穴はあいているのですが,空気が抜けていっていませんので,パンクではなさそうです。
また,Wikipediaにでは,「何らかの原因でタイヤの空気が漏れ,そのままの状態では走行できず,すぐに修理する必要がある状態」とあります。
空気は漏れていないし,しかも,そのままの状態で走行までしてしまっています(すぐに修理する必要はありそうですが・・・)。
一体,これはなんという現象なのでしょう?
パンクじゃないしなぁ・・・(く,苦しい)
パンク修理に着手!
屁理屈をこねていますが,そう,素直にパンクです(笑)
すぐにバーストするクリンチャーと違って,チューブレスではスローパンクとなることが多いはずですが,こんなにもパンクに強いとは思いませんでした。
美しい海とデカイ釘。ある意味,絶景である。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9しばし,チューブレスの強さに感動して写真を沢山撮っていましたが,早く修理して走り出さないと夕日を見逃してしまいます。
と言っても,出先でのチューブレスタイヤの修理はとても簡単で,クリンチャー用のチューブを入れちゃうだけです。
具体的手順は,
- エアを抜き,タイヤを外す
- 異物を除去する
- チューブレスバルブを外す
- クリンチャー用のチューブを入れる
- タイヤをはめる
- エアーを入れる
- ブログに記事をアップする(人によりけり)
というもので,普通のクリンチャーのパンク修理に比べれば,手順3のチューブレスバルブの取り外しくらいです。
とりあえず釘を抜く。でけぇ~~~!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9ホイールについている,チューブレス用バルブを外します
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9あとは,予備のチューブを入れれば完成
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9ただ,一点だけだいぶ焦りました。
予備のチューブのバルブが短くて,そのままでは携帯ポンプでエアを入れられないことに気が付きました。
そこで,エクステンダを装着したのですが,ここにも落とし穴があり,チューブのバルブとエクステンダの装着部分に隙間があって,シューシューとエア漏れしてしまうのです。
幸い,過去の苦い経験から,バルブに装着できるサイズのOリングを何個か持ち歩いていたので,これを装着することでエア漏れが解消されました。
バルブにつけた,小さなO-リング。命拾いしました(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9やっぱり,何事も沢山経験しておくことが大事ですね(イヤですけど)。
本格的修理@家
応急的にチューブを入れたチューブレス(ややこし!)ですが,その走り心地は悪くなく,稲村ヶ崎までの約10kmのコースを30~40km/hで巡航してもなんともありませんでした(自分が鈍いだけか?)
一瞬,「このままチューブ入りでもいいか」と思ってしまいましたが,無駄に重いタイヤも嫌ですし,表面に大きな穴が開いたタイヤに乗り続けるのも,精神衛生上よろしくありませんので,家に帰ったら恒久的な修理に着手です。
チューブレスタイヤの恒久的な修理方法は,これまた簡単です。
具体的な手順は,
- 穴があいている場所に,裏側からパッチをあてる
- ブログに記事をアップする(しつこい?)
だけです。
「チューブレス」といっても,タイヤの内側に,普通のクリンチャーのチューブに相当するゴムが張り付いているような作りです。
ですので,穴の開いた部分に,普通の修理用のゴムパッチを当ててあげれば,基本的な修理は完了です。
家の工具箱を探すと,遥か大昔にWiggleで購入した「チューブレス専用」と書かれたハッチンソンのパンク修理キット「Rep'air」を発見。
おフランス製,パンク修理キット。中身はふつ~(笑)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dチューブレス専用と言っても,中身は普通のパッチとゴム糊のセットですが・・・(笑)このパッチを,クリンチャーのチューブ修理と同様に貼り付けて,とりあえずエア漏れはなくなります。
普通にゴムパッチをあてる。裏側から貼るのって,なんか新鮮(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dただ,今回はタイヤ表面の方にも釘が貫通した大きな裂け目がありますので,こちらを放っておくと,そのうち亀裂が大きくなったり,内部のゴムパッチがはみ出てきたりしそうな感じ。
デカイ裂け目。なんとかせねば。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dこちらについては,どういう接着剤で補修するか悩んだのですが,瞬間接着剤でやった場合,カチカチな「異物」になってしまい,いつか内部のゴムを傷つけてしまいそうな気がしました(先日の,EliteJet<160gパンク事件では,その点が疑われています)
そこで,せっかく手元におフランス製のゴム糊(もちろん,Rep'airのですが,たぶん普通のゴム糊)があるので,こいつを埋め込んでみました。
ゴム糊充填中。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D仕上がり状態。見栄えは悪いけど,走れば削れて滑らかになるでしょう。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D強度がどれくらいあるのか,イマイチ怪しいのですが,とりあえずはタイヤゴムと一体化してくれているように見えます。
この状態で,いつもより高めの7.5気圧まで上げて1日放置してみましたが,特に亀裂が広がったりするようなことはありませんでした。
あとは,実走行でどれくらい強度があるかですね。
おわりに
今まで,10000km以上もチューブレスタイヤを使ってきましたが,パンク(と言い切ろう)に遭遇したのは初めてです。
バカでかい釘が刺さるという派手な事故だったのですが,それでも,破裂することがないどころか,気が付かなければそのまま走れてしまうほどパンクに強いということを知りました。
釘は内部まで,がっつりと食い込んでいました。ひぇ~
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9さすがに,このままの状況で何キロも走れば,そのうち穴が拡大してエア漏れが始まるのだとは思いますが,いきなり破裂してしまうクリンチャー(過去のクリンチャーのパンクは全部破裂でした・・・)に比べたら,大きなアドバンテージだと思います。
50km/hでダウンヒル中,左コーナーに差し掛かった時点で釘が刺さって前輪が破裂し,コントロールを失ったところに,対向車線に神奈川中央交通バス(秦野~ヤビツ峠)が迫ってきたら・・・。
というわけで,今回の痛い(そうでもないけど)経験からは,「今後も絶対にチューブレスで行く!」という教訓を得ました。
それにしても,本当,頑丈だなぁ・・・。
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