富士ヒルクライム準備(その2:パンク防止シーラント剤注入!)
ついに,NoTubes注入です!(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8今週末に迫った富士ヒルクライムに備え,決戦チューブラータイヤのVeloflex Recordにパンク防止剤(シーラント)を注入しました。
2月ごろに,すったもんだ悩んでいたのですが,ようやく注入です(^^)
パンク対応はどうする?
一度走ったことがある方なら分かると思いますが,富士ヒルクライム(FHC)のコースである富士スバルラインの路面は,きれいな状態です。
とてもきれいな,富士スバルラインの路面。パンクリスクは低そうです。
Sony DSC-TX10 + Carl Zeiss Vario-Tessar写真の通り,ところどころに小さな亀裂などがあったりしますが,一般道とは異なり,路肩に小さな異物などはほとんど見つかりません。
なので,何かを踏んづけてパンクしてしまうリスクはかなり低いと思います。
しかし,2年前のFHCでは,何人もの参加者がパンクして路肩で修理しているのを目撃しました(特に序盤)。
あくまでも想像ですが,会場からスバルラインに入るまでのわずかな一般道区間で,何かを踏んづけてしまっていたのではないでしょうか。
いずれにせよ,きわめてパンクリスクは低いものの,決してゼロではないというのが,本当のところかと思います。
なので,一時期は「パンクキットは持っていかない!」と思っていたのですが,やはり,念のためにパンク対策はしておくことにしました。
パンク防止シーラント剤,NoTubes
ちょっと前にフォトポタ日記でも話題になりましたが,あらかじめチューブに入れておくことで,万一のパンク時に瞬時に穴を防いでくれる,魔法のようなケミカルがあります。
それが,パンク防止シーラント剤であり,いくつかのメーカーから出ているのですが,おいらが選んだのは「NoTubes」。
選んだ理由は,ネット上の評判が結構いい(釘を踏んだけど大丈夫だった!など)のと,会社近くのY'sで売っていたからです(笑)
評判はいいものの,正直言って半信半疑だったのですが,職場同僚のM君の事件で一気にやる気になりました。
M君はツーリング先で,Vittoria Strada(割と頑丈なチューブラー)をパンクさせてしまったのですが,パンクした後にバルブからNoTubesを流し込んだら直ってしまったとのこと。
M君は,どうやらNoTubes社の人ではない(当たり前だ。おいらの同僚だ)ので信頼できますので,おいらも,試してみることにしました(^^)
事前か事後か,それが問題だ
NoTubesを使う上で気になるのが,あらかじめパンクを見越して入れておくか,パンクしてから入れるかです。
1タイヤあたり30cc必要なのですが,事前・事後ではそれぞれ下記のようなメリット・デメリットがあります。
事前注入作戦 | 事後注入作戦 | |
---|---|---|
注入量 | 30cc×2(前後タイヤ)=60cc | 30cc×1(パンクタイヤ)=30cc |
何かを踏んだとき | パンクしないで走り続けられる | NoTubes注入→エア注入 で,最低でも15分はかかる |
重量増 | タイヤが60g重くなる | ツール缶に30g持って行けばいい |
ヤビツやFHCのようなレースの場合(ヤビツはレースじゃないけど・・・),パンクして修理になってしまったら,その時点でレースもタイム計測も終了。のんびりと完走するだけになります。
これが,富士エコサイクリングのような,のんびり完走イベントならいいのですが,レースならば,パンクだけは絶対に避けなければなりません。
また,2月にEXEさんからいただいた情報の通り,タイヤ内部ではNoTubesは「液体」の状態で留まっていてくれるようなので,回転への影響(重量増)はほとんど無い模様。
そこで,おいらは「事前に注入しておく」作戦で行くことにしました。
NoTubes注入~!
NoTubesを入れるためには,専用の注射器もあるのですが,注意して作業すれば,特になにも用意しないで注入することができます。
大ざっぱに言えば,バルブコアを外して,NoTubesをボトルから直接入れるだけです。
今回の注入作業の様子を紹介してみます。
【手順1】タイヤのエアを抜く
まずは,タイヤのエアーを抜きましょう。コレをやらないと,死ぬかもしれません。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dエアが入ったままバルブコアを抜くと大変なことになりますから(たぶん,飛んでいくんでしょうね。10気圧で),忘れずにエアを抜きます。
エアの抜き方は,バルブのねじを・・・,うそです。こんなところから説明していたら朝になります。普通にエアを抜きましょう。
【手順2】バルブコアを外す
バルブコアを外します。コア回しがあると,作業は大幅に効率アップします。ぜひご用意を。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dバルブコアを抜くには,ラジオペンチでもやってできないことはありませんが,専用の小道具があると格段に便利になります。
おいらは,TUFOのバルブコア回しを使っています。
【手順3】NoTubesのキャップを外す
封印シールを剥がすと内部が見えます。白い,さらさらの液体です。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2DNoTubesはボトルの先端に封印がされていますので,これをはがします。
注ぎ口のキャップを外せば,注入準備完了です!
【手順4】バルブ口から注入する
ボトルの注ぎ口をバルブ口に当てて,NoTubesを注入していきます。
注入する際は,NoTubesを下向きにしてボトルを押せば,ぐんぐん入っていきます。
ボトルを握ればどんどん注入できます。しかし,絨毯においたホイールバッグ上でやる作業なのか・・・?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dこのまま手を離すと,またボトルが吸い込んでしまいますので,いったん,横に向けてエア抜きをします。
たまに横に向けてエア抜きしてやらないと,タイヤから逆流してきてしまいます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dこの作業を繰り返し,徐々に注入作業を進めます。
【手順5】適量でやめる
公式サイトによれば,NoTubesの適量はロードタイヤ1本あたり30ccだそうです。
おいらが買ったのは60ccボトルなので,ちょうど半分なのですが,外部から見ただけでは,「半分」が見えないので適量が分からないかと思います。
空のボトルは15gでした。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D注入完了後のボトルのみを測ると15gでしたので,作業前にボトル全体の重量を測って15gを引いて,その値(=液体重量)を半分にしてあげれば,30ccの重量になると思われます。
おいらは,適当に「こんなもんか?」という感じで注入してしまったので,前輪35cc,後輪25ccくらいになってしまいました。
ま,前輪しかパンクしたことがないから,ちょうどいいのかも(^^)
【中休み】金輪際,バルブ位置が下の状態でバルブを開けない
注入が終わったとき,バルブは横向きの位置にあると思います(エア抜き後ですから)。
今後,一生涯にわたり,絶対にバルブが開いたままで,バルブ位置を下まで持っていってはいけません。
内部に貯まったNoTubesが溢れでてくることになります。
ましてや,10気圧くらい入っている状態で,バルブ位置を下にしたまま緩めた日には,大噴水状態になることでしょう(怖)
【手順6】バルブコアを取り付ける
バルブ位置を横にしたまま,バルブコアを取り付けます。
外したモノは付けてあげなければいけません。きちんと閉めこみましょう。あ,もちろん,横or上向きで。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
エアーを入れておく
エアーを入れるときも,もちろん,バルブ位置は下にしてはいけません。
ま,普通に,バルブ位置を上にした状態でエアーを入れるのがよろしいかと思います。
というわけで,特に難しい点はありません。
ちょっと気を使うのは,「正確に30cc入れるのが難しい」のと「バルブ位置を下で開くと漏れる」くらいです。
NoTubesは白い,さらさらの液体で,どこかに付着すると粘性がでてきます。
が,石鹸で洗えば落ちますし,ホイールに付着してもウェスで簡単に拭けます。
ただ,床や絨毯にこぼすと,ふき取るのが大変だったり,家庭内の地位が大幅に低下するおそれがあるので,気をつけましょう。
とか言いながら,おいらは絨毯の上で作業してましたが(笑)
まとめ
事前にNoTubesを注入した,我がRecordチューブラー。
まずパンクすることは無いと思いますが,念のため,ポンプと追加のNoTubesだけは持っていこうと思います。
念のため,予備にもう1本,Recordを仕入れてあります。しかし,なんちゅうバカでかい箱だ・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D本来なら,交換タイヤやテープ,タイヤレバーまで持っていくところを,ポンプと小さなボトルだけで済むのですがから,とてもお手軽です。
バーストなどの巨大な穴には対応できませんが,そんなことはまず無いと思いますので,この状態で臨んでみます~!
頼んだよ~,Reynolds & Record & NoTubes !!
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