耐パンクシーラント剤「NoTubes」が入っていかない謎
もう7本目ですから,手慣れた作業・・・のはずだったんだけど。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8先日,数々の苦難を乗り越えて装着したTUFO「S3 Lite<195g」。
今週末の富士ヒルクライム(FHC)に備えて,耐パンクシーラント剤「NoTubes」を注入しました。
フロントのEliteJet<160gも,リアのS3 Lite<196gもバルブコアが外せるタイプですから,NoTubesは簡単に注入できる・・・,はずだったのですが・・・?
一滴も入らないぞ!?
いつもの通り,バルブコアツールを使ってバルブコアを外し,NoTubesボトルの先端を挿し込みます。
あとは,軽くボトルを握ってあげれば,粘度の低いNoTubesはサラサラとタイヤの中に流れ込んで行きます。
(もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ~)
こうするだけで,サラサラと入っていくはずなんですが・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8ところが,この日の作業では,ボトルを握ると確かに白い液体がノズル先端に移動していき,タイヤに入っていきそうに見えるのですが,なぜか,先端で流れが完全にストップして,中に入っていってくれません。
ボトルを相当強い力で握ってもまったく流れ込む気配が無く,完全にお手上げ。一体,何がどうなってるんでしょう・・・!?
一部(10g相当)が固形化!
注入作業を諦め,NoTubesのボトルを開けて内部を確認してみることにしました。
「確認ったって,シーラント剤が入っているだけだよねぇ」と思いながらも,先端のノズルを外して内部を確認したところ,オドロキの事実が判明。
な,なんだ,これは!?
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8なんと,シーラント剤の一部が,ノズルの形に沿って三角錐状に固形化していたのです(!)
ボトルを縦にすると,この固形物はいったん下がります。
で,注入しようとして斜めにすると,ノズルの方に出てくるので,あたかもシーラント剤が流れようとして出口で詰まっているように見えていました。
実際は,こんなに巨大な固形物がノズル全体を占有していたのでした・・・。
とりあえず,残量だけでも注入完了!
固形物を取り出した後,ボトルの重量を計測すると65g。
新品NoTubesのボトルは中身込みで75gですから,差し引き,約10gのシーラント剤が固形化してしまったようです。
できの悪い,ソフトクリームのようにも見えます。この固形物は約10gでした。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8新品の容量は60mlで,比重がほぼ1であることがフォトポタ研究所の調査で判明しているので,固形物を取り除いた後の残量は50ml前後と思われます。
しょうがないので,量は少し少なくなってしまいましたが,きっちりと25mlずつに分けて,前後のタイヤに注入しておきました。
シーラント剤の濃い部分(?)が固まってしまって,残っていたのは,水のようなサラサラ物質だったりするとまずい(シーラントの意味無いじゃん)のですが,今になっては検証不可能。
土砂降りのFHC,5合目ゴール直前でパンク,震えながら,泣きながら,595号を押してゴールを目指す感動的な自分が目に浮かんできたりしてしまいますが,そのようなことにならないよう,本番用セット(ホイール・タイヤ)は当日まで一切使わず,前日の試走なんかはシャマルで行きましょう。
にしても,不思議な現象だなぁ。
あの白い物体,一体なんだったんだろう・・・?
おしまい(^^)
おまけ(固形化の謎)
今回使ったNoTubesは,購入から2ヶ月ほどしか経ってなく,経年変化によって固まったとは思いにくいです。
そこで考えた「固形化の謎」ですが,以下のようなプロセスで起こったと推測しています。
- シーラント剤は,圧力がかかると固形化する液体
- 今回の注入作業では,いつもより強くボトルを握った(カモ)
- ボトルの先端に向けて,勢いよくシーラント剤が流れていく
- 先端の穴は小さいので急ブレーキがかかり,圧力が高まる
- 先端部分のシーラント剤が固まりはじめる
- さらに強くボトルを握るので,どんどん圧力が高まり,どんどん固形化していった・・・
つまり,パンクした時と同じ状況を,ボトルの中で作り出してしまったのでは!?と推測しているのですが,どうでしょう?
FHCが終わって,普通のタイヤ(CORSA CX3)に戻すときに,また検証してみましょう。
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